ニュース速報
ワールド

インド外相「カシミール襲撃犯に裁きを」、米国務長官に伝達

2025年05月02日(金)04時18分

米国のルビオ国務長官は4月30日、カシミール地方の観光客ら襲撃事件を巡りインドとパキスタンの緊張が高まる中、インドのジャイシャンカル外相、パキスタンのシャリフ首相と相次いで電話会談した。4月17日撮影(2025年 ロイター/ JULIEN DE ROSA/Pool via REUTERS)

[ニューデリー/ムザファラバード 1日 ロイター] - 米国のルビオ国務長官は4月30日、カシミール地方の観光客ら襲撃事件を巡りインドとパキスタンの緊張が高まる中、インドのジャイシャンカル外相、パキスタンのシャリフ首相と相次いで電話会談した。

ジャイシャンカル氏は電話会談後、「実行犯や支援者、計画した者」は「法の裁きを受けるべきだ」とルビオ氏に伝えたと交流サイトXに投稿した。

米国務省によると、ルビオ氏はイスラム過激派と闘うインドへの支持を表明した。パキスタンに対しては、襲撃事件の捜査に協力するよう求めた。

事件は、インドとパキスタンの係争地カシミールのパハルガム地区で4月22日に発生。イスラム教徒がヒンズー教徒を銃撃した。少なくとも26人が死亡し、その大半が観光客だった。

シャリフ氏は米国に対し、インドが発言を慎み、責任ある行動を取ることを促すよう求めた。パキスタン軍幹部は、パキスタンは平和に尽力する一方、国益を守るため「断固として対応する」と強調した。

インドは、パキスタン国籍の2人を含む3人の容疑者を特定したと発表。パキスタンは関与を否定した上で、中立的な捜査を求めている。パキスタンは、インドが近く軍事行動をとるとの「信頼できる情報」を得ているとも主張している。

パキスタン管轄下にあるカシミールでは、インドの攻撃の標的となる恐れがあるとして、地域内の全てのセミナリー(神学校)の10日間閉鎖を発表した。

インドのシン国防相は5月1日、ヘグセス米国防長官と電話会談した。シン氏側はヘグセス氏が「米国はインドと連帯し、インドの自衛権を支持すると述べた」とXに投稿した。

一方、国連はインド、パキスタン両国に対立を避けるよう求めている。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イラン最高指導者ハメネイ師、攻撃後初めて公の場に 

ワールド

ダライ・ラマ「130歳以上生きたい」、90歳誕生日

ワールド

米テキサス州洪水の死者43人に、子ども15人犠牲 

ワールド

マスク氏、「アメリカ党」結成と投稿 中間選挙にらみ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプvsイラン
特集:トランプvsイラン
2025年7月 8日号(7/ 1発売)

「平和主義者」のはずの大統領がなぜ? 核施設への電撃攻撃で中東と世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 3
    「本物の強さは、股関節と脚に宿る」...伝説の「元囚人コーチ」が説く、正しい筋肉の鍛え方とは?【スクワット編】
  • 4
    孫正義「最後の賭け」──5000億ドルAI投資に託す復活…
  • 5
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 6
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコ…
  • 7
    「詐欺だ」「環境への配慮に欠ける」メーガン妃ブラ…
  • 8
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」…
  • 9
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 10
    反省の色なし...ライブ中に女性客が乱入、演奏中止に…
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 3
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコに1400万人が注目
  • 4
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 5
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 6
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 7
    【クイズ】「宗教を捨てる人」が最も多い宗教はどれ?
  • 8
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 9
    砂浜で見かけても、絶対に触らないで! 覚えておくべ…
  • 10
    普通に頼んだのに...マクドナルドから渡された「とん…
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 5
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 6
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 7
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 8
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 9
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 10
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中