ダライ・ラマ「130歳以上生きたい」、90歳誕生日控え

チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世の長寿を祈願する儀式が亡命先のインド北部ダラムサラで5日執り行われた。ダライ・ラマは90歳の誕生日を翌日に控えた演説で、130歳以上まで生きたいと述べた。5日撮影(2025年 ロイター/Anushree Fadnavis)
[ダラムサラ(インド) 5日 ロイター] - チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世の長寿を祈願する儀式が亡命先のインド北部ダラムサラで5日執り行われた。ダライ・ラマは90歳の誕生日を翌日に控えた演説で、130歳以上まで生きたいと述べた。
「私はこれまで、ブッダダルマ(仏教の教え)とチベットの人々によく奉仕することができた。130年以上まで生きられることを願う」と述べると、信者の間で拍手と歓声が沸き起こった。
「われわれは国を失い、インドで亡命生活を送っているが、生きとし生けるものに多くの恩恵を与えることができた。ここダラムサラでできる限り生きとし生けるものとダルマに奉仕するつもりだ」とチベット語で話した。
チベット支配を強化したい中国は、ダライ・ラマを分離主義者とみなしている。
ダライ・ラマは2日、後継者選定を巡り「輪廻転生」制度を存続すると表明し、中国による後継者選びを否定した。これに対し中国外務省は、後継者の承認は中国政府が行う必要があると指摘した。