ニュース速報
ワールド

イスラエル、ガザ全域で攻撃激化 米は飢餓リスクを警告

2024年04月24日(水)05時46分

イスラエル軍は23日、パレスチナ自治区ガザ全域で攻撃を激化させ、ここ数週間で最も激しい砲撃を実施した。ガザで2023年10月撮影(2024年 ロイター/Mohammed Salem)

[23日 ロイター] - イスラエル軍は23日、パレスチナ自治区ガザ全域で攻撃を激化させ、ここ数週間で最も激しい砲撃を実施した。同時にガザ北部は「危険な戦闘地域」と警告し、住民らに対し新たな避難命令を発令した。

中部および南部では空爆のほか、戦車からの砲撃も報告され、攻撃はほぼ絶え間なく行われたという。

イスラエル軍報道官はXへの投稿で、ガザ北部の4地区の住民に対し、指定された2つの地域にある避難所に移動するよう要請。イスラエル軍は同地域の「テロリストのインフラと破壊分子に対し極めて強力な部隊で対応する」と述べた。

イスラエル軍はその後「イスラム組織ハマスとは全く対照的に、イスラエル国防軍(IDF)は国際法に従い、民間人の被害を軽減するために実行可能な予防措置を講じている」とする声明を発表した。

米国の人道問題担当特使デビッド・サッターフィールド氏は米ワシントンで記者団に対し、ガザ地区の特に北部で飢餓が発生するリスクが「極めて高い」と言及。イスラエルに対し、飢餓を回避するためにあらゆる措置を講じるよう求めた。

こうした中、ハマスの軍事部門「アル・カッサム旅団」のアブ・ウバイダ報道官はこの日、あらゆる戦線で戦闘をエスカレートさせるよう呼びかけた。

レバノンに拠点を置く親イラン武装組織ヒズボラは、イスラエル北部にあるイスラエル軍基地に対しドローン(無人機)攻撃を開始したと発表。イスラエル軍の攻撃で戦闘員1人が死亡したことへの報復とした。

イスラエル軍は基地に対するヒズボラの攻撃を認識していないとしたが、これに先立ち、イスラエル北部の沖合で「空中目標」2機を迎撃したと発表していた。

イスラエル軍は23日、レバノン南部に対するイスラエルの空爆によりヒズボラの戦闘員2人が死亡したと発表した。その後、ヒズボラは戦闘員1人の死亡を確認したが、詳細は明らかにしなかった。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米雇用、11月予想上回る+6.4万人・失業率4.6

ビジネス

ホンダがAstemoを子会社化、1523億円で日立

ビジネス

独ZEW景気期待指数、12月は45.8に上昇 予想

ワールド

トランプ氏がBBC提訴、議会襲撃前の演説編集巡り巨
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連疾患に挑む新アプローチ
  • 4
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 5
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 6
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 7
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 8
    アダルトコンテンツ制作の疑い...英女性がインドネシ…
  • 9
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 10
    FRBパウエル議長が格差拡大に警鐘..米国で鮮明になる…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 4
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 7
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 8
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 9
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 10
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中