ニュース速報
ワールド

シンガポール航空ショー開幕へ、中国が国外で初の国産機展示

2024年02月16日(金)17時04分

 2月16日、シンガポールで来週、アジア最大の航空ショー「シンガポール・エアショー」が開幕する。写真は中国商用飛機(COMAC)の「C919」の機体。昨年12月、香港で撮影(2024年 ロイター/Tyrone Siu)

Lisa Barrington Tim Hepher

[シンガポール 16日 ロイター] - シンガポールで来週、アジア最大の航空ショー「シンガポール・エアショー」が開幕する。新型コロナウイルス規制の解除後、初の開催となり、中国国産機の出展に関心が集まっている。

今回の航空ショーでは、中国の航空機メーカー、中国商用飛機(COMAC)が国産の狭胴型旅客機「C919」を初めて国外で出展する。

C919は現在、中国国内で4機しか運航しておらず、国外では認証を受けていない。国際的な供給網に依存している点も、多くの業界関係者が注意を促している。

ただ、中国の航空当局はC919を今年、国際展開する意向を示しており、欧州航空安全庁(EASA)の認証取得を目指す方針だ。

航空コンサルティング会社アルトン・アビテーション・コンサルタンシーのアダム・カウバーン氏は「顧客が保有航空機の検討でC919を選択肢に加える傾向が広がっている」と指摘する。

航空機大手のエアバスとボーイングは増産や新型機の需要への対応が遅れている。ボーイングの小型機「737MAX9」は先月、飛行中に側壁の一部が吹き飛ぶ事故を起こした。業界関係者はC919が現実的な選択肢になるか注目するとみられる。

今回の航空ショーで商用機を展示するのはCOMACとエアバスのみ。ボーイングは商用機の展示を見合わせる。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

中国、今後5年間で財政政策を強化=新華社

ワールド

インド・カシミール地方の警察署で爆発、9人死亡・2

ワールド

トランプ大統領、来週にもBBCを提訴 恣意的編集巡

ビジネス

訂正-カンザスシティー連銀総裁、12月FOMCでも
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 2
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃度を増やす「6つのルール」とは?
  • 3
    ヒトの脳に似た構造を持つ「全身が脳」の海洋生物...その正体は身近な「あの生き物」
  • 4
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    「不衛生すぎる」...「ありえない服装」でスタバ休憩…
  • 7
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 8
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 9
    「腫れ上がっている」「静脈が浮き...」 プーチンの…
  • 10
    『トイ・ストーリー4』は「無かったコト」に?...新…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前に、男性が取った「まさかの行動」にSNS爆笑
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 8
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 9
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 10
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中