東エレク「組織的関与確認されず」 TSMC機密情報巡る元従業員起訴受け

8月28日、東京エレクトロンは28日、台湾積体電路製造(TSMC)の機密情報を不正に入手したとして、東京エレクトロンに移籍していたTSMCの元従業員などが台湾当局に起訴された問題で、同社の調査で組織的な関与は確認されていないとコメントした。写真は同社のロゴマーク。2023年12月、東京都内で撮影(2025年 時事通信)
[東京 28日 ロイター] - 東京エレクトロンは28日、台湾積体電路製造(TSMC)の機密情報を不正に入手したとして、東京エレクトロンに移籍していたTSMCの元従業員などが台湾当局に起訴された問題で、同社の調査で組織的な関与は確認されていないとコメントした。
台湾検察当局によると、東京エレクトロンに移籍したTSMCの元従業員は、回路線幅2ナノメートル相当の最先端半導体技術に関する情報を得るためにTSMCの元同僚に協力を求めた疑いがある。
東京エレクトロンは同社の調査で「当該元従業員への不適切な情報取得を促す指示などの組織的な関与や、関連する機密情報の外部への流出は確認されていない」とした。
同社は今月7日、TSMCから機密情報を盗んだ疑いで3人が台湾当局に拘束されたことを受け、現地子会社の元従業員1人の関与を確認したと発表、すでに懲戒解雇したとしていた。