ロシアがキーウに夜間攻撃、10人死亡・38人負傷=ウクライナ

8月28日、ウクライナ首都キーウがロシア軍の無人機(ドローン)・ミサイルによる大規模な夜間攻撃を受け、子ども2人を含む4人が死亡、子ども3人を含む20人以上が負傷し、いくつかの地区で住宅などの建物が損壊した。写真は、ロシアのミサイルと無人機による攻撃を受けたアパートの現場で作業を行う救助隊員。キーウで28日撮影(2025年 ロイター/Thomas Peter)
[キーウ 28日 ロイター] - ウクライナ首都キーウがロシア軍の無人機(ドローン)・ミサイルによる大規模な夜間攻撃を受け、10人が死亡、38人が負傷し、7つの地区で住宅などの建物が損壊した。ウクライナ当局が28日に明らかにした。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、トランプ米大統領が戦争を終結させようと努力する中、子どもも死亡した今回の攻撃は外交に対するロシアの答えを世界に示すものだと指摘。Xに「ロシアは交渉のテーブルの代わりに弾道弾を選んだ」、「ロシアは戦争を終わらせる代わりに殺りくを続けることを選んだ」と投稿し、対ロ追加制裁を呼びかけた。
キーウ市当局によると、捜索・救助活動が続いている。異なる方向からの複合攻撃で、普通の住宅が標的になったという。
当局者によると、東部郊外のダルニツキー地区では5階建ての建物が一部破壊され、救助隊ががれきに閉じ込められた住民を探している。
救急隊は首都の20カ所以上に出動しているという。
ウクライナ空軍によると、ロシアによる国全体の攻撃では598機のドローンのうち563機、31発のミサイルのうち26発を撃墜した。
一方、ロシア国防省は、同国の防空システムが夜間にウクライナのドローン102機を迎撃・破壊したと発表した。
ウクライナのドローン部隊司令官によると、同国軍による夜間攻撃ではアフィプスキーとクイビシェフスキーの製油所を標的にした。