中国、鉄鋼生産削減を推進へ 過剰能力問題受け

8月28日、中国政府は過剰生産能力問題に取り組む中、2025年から26年にかけて鉄鋼生産削減を推進する。写真は、政府主催のメディアツアーが中国宝武鋼鉄集団の子会社、宝山鋼鉄を訪問した際の冷間圧延工場の生産ラインの様子。中国・上海で2022年9月撮影(2025年 ロイター/Aly Song)
Sam Li Amy Lv Lewis Jackson
[北京 28日 ロイター] - 中国政府は過剰生産能力問題に取り組む中、2025年から26年にかけて鉄鋼生産削減を推進する。ロイターが公文書を確認し、関係筋も内容が正確だと確認した。
計画文書は「鉄鋼業界は現在、過剰な供給と不十分な有効需要に直面しており、開発の質と効率に影響を与える需給の不均衡を引き起こしている」と指摘。削減目標は設定していない。粗鋼生産は今年1─7月に3.1%減少した。
政府からは今のところコメントを得られていない。
一方で、最新の計画には業界の付加価値を年4%増やし、新技術に投資し、インフラや住宅建設での鉄鋼利用を促進するという目標も含まれている。