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市場は「過熱していない」、業績に上振れ余地=日経最高値で大和証G社長

2025年08月12日(火)18時15分

 8月12日の東京市場で日経平均が最高値を更新する中、大和証券グループ本社の荻野明彦社長(写真)は記者団の取材に対し、出遅れていた日本株はまだ過熱していないとして、企業業績に上振れ余地があるとの見方を示した。写真は2024年5月、都内の本社で撮影(2025年 ロイター/Miho Uranaka)

Miho Uranaka

[東京 12日 ロイター] - 12日の東京市場で日経平均が最高値を更新する中、大和証券グループ本社の荻野明彦社長は記者団の取材に対し、出遅れていた日本株はまだ過熱していないとして、企業業績に上振れ余地があるとの見方を示した。

荻野社長は日本の株高について、米国関税の影響を巡る不透明感が一時台頭していたものの、完全ではないにせよ着地点が見えてきたことで投資家の安心感が広がったと指摘。諸外国が先に高値を更新する中、関税や参院選の動向を見極めようとする姿勢から日本株は出遅れていたとし、「まだ過熱しているとは見ていない」と強調した。第1・四半期決算を踏まえると、企業業績には上振れの余地があるとの見方も示した。

大和証券Gとしては年末の日経平均を4万4000円と予想。荻野社長は、株式が買われる背景には、企業統治改革の継続や資本効率改善への積極姿勢があるとし、34年以上かけてバブル期の高値を更新し、その後さらに2度の高値更新を果たしたことを踏まえて、「日本もやっと資本市場を活用したダイナミックな活動が行われる時代に入った」と述べた。

ロイター
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