英政府、経営難の水道会社巡り助言契約と関係筋 特別破綻処理も視野

英国政府は、多額の負債を抱えた民営水道会社テムズ・ウォーターについて、公共性が高い企業に対する破綻処理手続きである特別管理制度(SAR)下に置く可能性を念頭にFTIコンサルティングと助言契約を交わした。テムズ・ウォーターの作業車、ロンドンで6月撮影(2025年 ロイター/Toby Melville/File Photo)
[ロンドン 12日 ロイター] - 英国政府は、多額の負債を抱えた民営水道会社テムズ・ウォーターについて、公共性が高い企業に対する破綻処理手続きである特別管理制度(SAR)下に置く可能性を念頭にFTIコンサルティングと助言契約を交わした。政府筋が明らかにした。
テムズ・ウォーターは、シニア債保有者から50億ポンド(67億ドル)を調達して国有化を回避しようとしているが、それを進めるには規制上の課題がある。同社は7月、12カ月分の運転資金があると説明している。
英政府は、常に国益のために行動すると述べた。政府報道官は「テムズ・ウォーターは財務的に安定しているが、われわれは準備を強化し、必要となればSARを適用することも含め、あらゆる事態に備えている」と述べた。