独ボッシュが国内工場で最大1100人削減へ、半導体生産に転換

7月22日、ドイツ自動車部品大手ボッシュの半導体事業担当エグゼクティブバイスプレジデント、ディルク・クレス氏は、2029年までに南西部ロイトリンゲンにある工場の従業員最大1100人を削減して生産態勢を再編すると発表した。写真はボッシュのロゴ。2020年7月、ウクライナ首都キーウのオフィスで撮影(2025年 ロイター/Valentyn Ogirenko)
[フランクフルト 22日 ロイター] - ドイツ自動車部品大手ボッシュの半導体事業担当エグゼクティブバイスプレジデント、ディルク・クレス氏は22日、2029年までに南西部ロイトリンゲンにある工場の従業員最大1100人を削減して生産態勢を再編すると発表した。自動車市場の環境が急速に悪化して販売が減少していることが背景にある。
同工場で生産している電子制御ユニットが競争力を失ったため、主に半導体を生産する拠点に転換する。
クレス氏は「欧州の制御ユニット市場は極めて価格主導型で、新規参入企業との厳しい競争が繰り広げられている。必要な人員削減は容易ではないが、同工場の将来を確保するために緊急に行う必要がある」と説明した。
同工場の従業員は約1万人。
ドイツを含む欧州の自動車メーカーは、高コストと激しい国際競争、また米国とその貿易相手国との関税戦争による圧力にさらされている。