米商務省、中国産の陽極黒鉛に反ダンピング関税 暫定93.5％

米商務省は７月１７日、電気自動車（ＥＶ）用電池の主要部品である陽極グレード黒鉛が米国内で不当に安く販売されているとして、中国から輸入される同黒鉛に９３．５％の暫定的な反ダンピング（不当廉売）関税を課すと発表した。４月撮影のイメージ写真（２０２５年　ロイター/Dado Ruvic/Illustration）

［１７日　ロイター］ - 米商務省は１７日、電気自動車（ＥＶ）用電池の主要部品である陽極グレード黒鉛が米国内で不当に安く販売されているとして、中国から輸入される同黒鉛に９３．５％の暫定的な反ダンピング（不当廉売）関税を課すと発表した。

炭素含有量が重量比９０％以上の陽極グレード黒鉛材料に適用され、合成黒鉛、天然黒鉛、または両者の混合物が対象となる。

商務省は５月、中国産の陽極グレード黒鉛材料への補助金を巡り並行して実施した調査の結果、大半の生産者に暫定的に６．５５％の相殺関税を課したが、一部企業には７００％を超える税率を設定した。

反ダンピング関税の最終的な水準は今年１２月５日までに決定される。