企業の資金需要DI、7月はプラス3 レンジ内の動き=日銀

7月17日、日銀が発表した「主要銀行貸出動向アンケート調査」(四半期ごと公表)の7月調査は、企業向けの資金需要が「増加」したとの回答から「減少」を指し引いた指数(DI)がプラス3となった。前回4月(プラス8)から悪化したものの、回答金融機関の86%が「横ばい」と回答した。日銀本店前で1月撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
Takahiko Wada
[東京 17日 ロイター] - 日銀が17日に発表した「主要銀行貸出動向アンケート調査」(四半期ごと公表)の7月調査は、企業向けの資金需要が「増加」したとの回答から「減少」を指し引いた指数(DI)がプラス3となった。前回4月(プラス8)から悪化したものの、回答金融機関の86%が「横ばい」と回答した。米国の関税措置の実体経済への影響が顕在化していない中で、DIはこれまでのレンジ内にとどまった。
調査の回答期間は6月10日から7月8日まで、50の銀行、信用金庫が対象。
企業の規模別では、大企業向けがプラス7、中小企業向けがゼロとなり、ともに前回より悪化する一方で、中堅企業向けはプラス2に改善した。
個人向けの資金需要DIはマイナス1で、前回のマイナス2から小幅に改善。住宅ローンの資金需要はマイナス2で前回から小幅改善した半面、消費者ローンはプラス4で小幅に悪化した。
今後3カ月間の資金需要DIは、企業向けがプラス3で前回から小幅悪化。個人向けはプラス1で前回のマイナス2を上回った。