ユーロ圏経済なお脆弱、ECBの追加刺激策必要=ポルトガル中銀総裁

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのセンテノ・ポルトガル中銀総裁(写真)は、ユーロ圏経済は脆弱で、ECBによる「さらなる刺激策」が必要との考えを示した。22日付のイタリア紙スタンパとのインタビューで述べた。リスボンで2021年3月撮影(2025年 ロイター/Pedro Nunes)
[ミラノ 22日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのセンテノ・ポルトガル中銀総裁は、ユーロ圏経済は脆弱で、ECBによる「さらなる刺激策」が必要との考えを示した。
22日付のイタリア紙スタンパとのインタビューで述べた。
ECBは今月、過去1年で8度目の利下げを実施したが、7月の利下げ休止を明確に示唆した。
センテノ氏はインタビューで一段の利下げを支持。「金利水準は、2%の安定したインフレ率を生み出す経済と両立する必要があるが、私見では現時点でユーロ圏にそのような経済はまだ存在しない」と指摘。
「需給状況は依然あまりに弱く、さらなる刺激策なしには目標インフレ率に戻れない。会合ごとに決定されることだが、中立金利の考え方が機能するには物価水準と経済状況の均衡が必要であることを忘れてはならない。今日、経済はなお弱い」と述べた。