世界EV販売、5月は前年比+24% 中国が100万台突破=調査会社

市場調査会社ロー・モーションによると、バッテリー電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド車(PHV)の5月の世界販売は前年同月比24%増の160万台だった。写真は、マルタの公共充電ステーション。2023年11月、マルタで撮影(2025年 ロイター/Darrin Zammit Lupi)
Jesus Calero
[13日 ロイター] - 市場調査会社ロー・モーションによると、バッテリー電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド車(PHV)の5月の世界販売は前年同月比24%増の160万台だった。
中国が好調だったが、北米が伸び悩んだ。
中国の販売は今年初めて単月で100万台を超えた。好調な国内需要に加え、比亜迪(BYD)などの中国メーカーが新興国市場に的を絞った輸出を展開したことが寄与した。
ロー・モーションのデータマネジャー、チャールズ・レスター氏によると、メキシコ、東南アジア、ウズベキスタンではBYDの輸出が販売を大きく押し上げる要因になった。
欧州では、ドイツのフリート販売優遇策や南欧の堅調な需要が寄与した。北米ではカナダの補助金終了が逆風となった。
米政府は新たに25%の自動車関税を導入しており、多くの自動車メーカーが今年の業績予想を撤回。トランプ政権の排ガス規制に対する姿勢や関税を巡る不透明感が北米のEV販売を圧迫している。
中国の5月の販売は前年同月比24%増の102万台。欧州は36.2%増の33万台、北米は7.5%増の16万台。その他の地域は38%増の15万台だった。
レスター氏は「中国市場の成長と北米市場の低迷という深い隔たりが続いている」と述べた。