米マイクロン、国内に300億ドル追加投資 先端メモリー製造工場建設などで

6月12日、メモリー半導体製造の米マイクロン・テクノロジーは、米国内に300億ドルの追加投資を行うと明らかにした。写真は、同社がデータセンター向けに発表したドライブ。2019年10月、サンフランシスコで撮影(2025年 ロイター/Stephen Nellis)
[ワシントン 12日 ロイター] - メモリー半導体製造の米マイクロン・テクノロジーは12日、米国内に300億ドルの追加投資を行うと明らかにした。トランプ政権が国内投資積極化を呼びかけ、輸入半導体に関税発動を示唆していることを受けた動きだ。
今回の投資は、主に北西部アイダホ州における2カ所目の先端メモリー製造工場建設と、南部バージニア州の工場拡張に振り向ける計画。「これらの投資を通じてマイクロンが想定される需要に対応して市場シェアを維持し、米国内でDRAMの40%を生産する目標が後押しされる」という。
DRAMはパソコンや自動車、工場操業からワイヤレス通信、人工知能(AI)まで幅広い分野で重要な役割を果たし、特にマイクロンの製品は新たなAIモデル作動に不可欠とされている。
マイクロンは昨年、東部ニューヨーク州に約1000億ドル、アイダホ州に250億ドルを投資すると発表済み。現時点で計画している総投資額は2000億ドルに上るとしている。