米卸売物価指数、5月は前年比2.6%上昇 前月比0.1%上昇

米労働省が12日発表した5月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前年比2.6%上昇した。2022年3月、ニューヨークのスーパーで撮影(2025年 ロイター/Carlo Allegri)
[ワシントン 12日 ロイター] - 米労働省が12日発表した5月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前年比2.6%上昇した。伸びは4月の2.5%上昇から加速した。
前月比では0.1%上昇。エコノミスト予想の0.2%上昇を下回った。航空運賃などサービスコストが低下した。
4月は当初発表の0.5%低下から0.2%低下に改定された。
モノ(財)は前月比0.2%上昇。4月は0.1%上昇していた。ガソリンは1.6%上昇、食品は0.1%上昇した。変動が激しい食品とエネルギーを除くモノの価格は0.2%上昇した。
耐久消費財は0.4%上昇。これまで3カ月連続で0.2%上昇していた。トランプ政権が掲げる関税措置の影響が出ている可能性がある。
サービスは0.1%上昇。4月は0.4%下落していた。
貿易サービスが0.4%上昇した一方、輸送・倉庫サービスは0.2%下落。航空運賃は1.1%下落。宿泊料金は1.4%上昇した。ポートフォリオ管理手数料は1.0%下落。病院外来診療費は0.3%下落。医師の診察料は0.2%上昇した。
ポートフォリオ管理手数料、医療サービス、宿泊費、航空運賃は、米連邦準備理事会(FRB)が物価指標として注目している個人消費支出(PCE)価格指数のコア指数の算出に含まれている。
労働省が11日に発表した5月の消費者物価指数(CPI)は前年比2.4%上昇、前月比0.1%上昇した。
5月のCPIとPPIに基づき、エコノミストは5月のコアPCEは前年比2.6%上昇と、伸びは4月の2.5%からやや加速したと試算している。