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世界的な貿易戦争、経済にマイナス=SF地区連銀総裁
4月23日、米サンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁は、世界的な貿易戦争は経済に非常にマイナスの影響をもたらすと警告した。写真はチューリッヒで会見する同総裁。昨年9月に撮影(2018年 ロイター/Arnd Wiegmann)
[マドリード 23日 ロイター] - 米サンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁は、世界的な貿易戦争は経済に非常にマイナスの影響をもたらすと警告した。その上で、そうした対立が生じると判断するのは時期尚早との認識を示した。23日付のスペイン紙エル・パイスに掲載されたインタビューで語った。
同総裁は、貿易戦争はサプライチェーンを破壊し、消費者のコスト急増につながると指摘。生産性低下と価格上昇をもたらすとの見解を示した。
ただ、そのような貿易戦争のリスクがあるかとの質問には判断するのは時期尚早と答えた。
総裁は「現実には一部のニュースで報じられているほど深刻ではない。しかし対立が深まれば世界的に成長が鈍化し、インフレは上昇し、生活の質は低下するだろう」と語った。
また、過去数年に各国中銀が採用した非伝統的措置の解除には、事前に明確なコミュニケーションが必要と指摘。「メッセージが十分届くまで繰り返すべきだ」と述べた。その上で、措置のいかなる変更も緩やかに行うべきだと加えた。