諜報活動における「大惨事」──気球騒動を必要以上に炎上させた米中両国の「間抜け」
加えて、アメリカで気球騒動がニュースの話題をさらっている最中に、さらに3つの飛行物体がアメリカとカナダの上空に姿を現した。米軍はこれらも撃墜した。
最初に確認された気球が偵察気球だったことはほぼ間違いないと言えそうだ。米政府当局者は、この気球が「偵察用だと分かっている」と公式に述べている。
諜報関連の問題で米政府当局者がこのような表現を用いるのは、その主張を裏付ける材料を持っている場合だけだ。
実際、中国軍当局は、気球による情報収集プログラムの開発について公式の文書で記していた。電子監視作戦を担う中国人民解放軍の「戦略支援部隊」は、2017~18年以降、情報収集目的の気球を運用している。
ただし、一国の政府が常に一枚岩で行動するわけではない。戦略支援部隊は、自分たちの任務にしか目が行かず、リスクに鈍感で、アメリカとの緊張緩和を模索していた政府上層部との連携が不十分だったために、今回のような行動を取ったのだろう。
私はCIA時代に、このような政府内の連携不足をたびたび目の当たりにしてきた。その結果として起きる事態は、CIAでは諜報活動における「大惨事」と呼ばれる。
今回の気球騒動で言えば、ただでさえ冷戦状態とも言われた2国間の関係が一層悪化してしまった。私が少なくとも言えるのは、いま中国の戦略支援部隊のトップでなくてよかった、ということだ。
ガザ恒久和平の実現には長期間の忍耐が必要......トランプの性格的にできるのか? 2025.10.15
カーク暗殺の直後から「極左」批判...トランプ政権が完全無視した「都合の悪い真実」とは? 2025.09.29
「会議は踊る、されど進まず」......アラスカの茶番劇でアメリカが失ったもの 2025.08.26
プーチンにコケにされた! トランプの自己愛がウクライナの助け舟になる皮肉 2025.07.26
名古屋が中国からのフェンタニル密輸の中継拠点に? アメリカが日本に向ける厳しい目 2025.07.08
戦術で勝って戦略で負ける......イスラエル軍事作戦の勝因と限界 2025.06.28
次期アメリカ大統領選でユダヤ系大統領は誕生するのか? 2025.06.14
-
人事・総務事務/「正社員」外資系専門商社 HR業務「在宅週2OK」
マンパワーグループ株式会社
- 東京都
- 年収880万円~
- 正社員
-
経理事務/外資系資産運用会社@神谷町にて経理
マンパワーグループ株式会社
- 東京都
- 年収450万円~500万円
- 正社員
-
外資系フォワーダー「国際物流 総合職/営業/輸出入事務/」
THI Japan株式会社
- 東京都
- 月給30万3,360円~
- 正社員
-
プロダクトエンジニア「ポテンシャル採用/大手や外資系など3000社に導入/HR SaaS「ミキワメ」/web系SE・PG/東京メトロ日比谷線虎ノ門ヒルズ駅から徒歩2分/東京都
株式会社リーディングマーク
- 東京都
- 年収400万円~550万円
- 正社員






