コラム

フランスを怒らせてでも...AUKUSで見えたバイデン「対中強硬」姿勢の本気度

2021年10月06日(水)17時55分

■5月 日仏米による初の共同軍事訓練を日本で実施。

■5月 AI分野などでの中国の超大型投資に対抗し、先端技術の研究開発予算として過去最高規模の増額を要求。

■8月 米軍をアフガニスタンから撤退させ、軍事資源を対テロから対中国にシフト。

■8月 米軍とインドネシア軍が過去最大規模の合同軍事練習を実施。

■8月 ハリス副大統領をベトナムに派遣し、南シナ海での中国による「いじめ」に連携して対抗する姿勢を打ち出す。

■9月 インドのモディ首相と会談し、戦略的連携を一段と強化。

アフガニスタンからの米軍完全撤退をアメリカの混乱の証しと見なしたり、対中関与政策を支持したバイデンの過去の言動を「弱さ」の表れと考えるのは全くの誤りだ。AUKUSは中国の横暴に対するバイデンの断固たる対応の重要な一歩となる。

「われわれは中国にルールを守らせ、責任ある行動を取らせる」と、バイデンは語った。「南シナ海であれ、東シナ海であれ、台湾との合意であれ、それ以外のどんな問題であれ」

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グレン・カール

GLENN CARLE 元CIA諜報員。約20年間にわたり世界各地での諜報・工作活動に関わり、後に米国家情報会議情報分析次官として米政府のテロ分析責任者を務めた

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