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露朝関係

北朝鮮に軍事ドローン「シャヘド」製造拠点を設立...ロシアと「利害一致」の理由とは?

2025年6月16日(月)17時55分
エリー・クック
ロシア軍のドローン「シャヘド」 

撃墜されたロシア軍のドローン「シャヘド」 AP/AFLO

<軍事ドローンをめぐるロシアと北朝鮮の蜜月について...>

昨年6月に包括的戦略パートナーシップ条約に署名したロシアと北朝鮮の関係が一段と深化している。

ウクライナ国防省情報総局(GUR)によれば、ロシアと北朝鮮は軍事ドローン「シャヘド」の製造拠点を北朝鮮国内に設立することで合意。北朝鮮は武器や兵力を提供する見返りに、ロシアから経済支援や技術移転を受けるとみられる。

【写真】北朝鮮がパクった米空軍の無人航空機「グローバルホーク」 を見る


この決定は「朝鮮半島の軍事バランスに多大な影響を及ぼすだろう」と、GURのトップ、キリロ・ブダノフ局長は懸念を表明した。

イランが開発したシャヘドは飛行速度は遅いが探知が難しく、ウクライナの防空網にとって悩みの種だ。ロシアはこのドローンの大量製造拠点を自国内にも有しており、ウクライナ侵攻当初から戦闘に活用してきた。

ロシア軍は北朝鮮製の弾道ミサイルも多用している。北朝鮮にとっては、実戦でのデータを入手して技術改良につなげる格好の場だと専門家は指摘している。

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