米アルファベット傘下のグーグルは22日に米西部ラスベガスで始まった年次会議で、人間のようなデジタルアシスタントを人工知能(AI)の収益化戦略の要に位置づけることを明らかにした。会議は24日まで。
ピチャイ最高経営責任者(CEO)は事前収録の動画メッセージで、2026年のアルファベットの設備投資を1750億―1850億ドルとする方針を改めて表明。機械学習向けのコンピューティング能力への投資の「半分強」をクラウド事業に充てると紹介した。
グーグル・クラウドを率いるトーマス・キュリアン氏は基調講演で「実験段階は終わった。今こそ真の挑戦が始まる」と訴えた。
グーグルは一連のAI向け製品を、既に立ち上げているAIプラットフォーム「ジェミニ・エンタープライズ」に統合すると発表した。クラウドの利用者がビジネスに利用できるさまざまなAIモデルから選択できるツール「バーテックスAI」も名称を変えるとともに、機能を強化する。
また、AIエージェント向けの新たなガバナンスとセキュリティーの機能や、独自開発した機械学習特化型プロセッサー「テンソル・プロセッシング・ユニット(TPU)」の二つの新製品も発表。TPUの名称は「TPU 8t」と「TPU 8i」だ。
8tの訓練用半導体は9600個が一つのまとまりとなっており、これらを連結することで最大13万4000個まで拡張できる。グーグルの他の技術と組み合わせれば、大規模な訓練に対応するために計100万個の半導体を連結できるとしている。
8iは、AIエージェントが即座な応答を生成するために必要な計算処理、いわゆる「推論」に最適化されている。グーグルは性能向上のために半導体のメモリーを増強しており、推論の性能は前世代のAI向け半導体「アイアンウッド」より80%向上したと説明している。
