コラム

トランプショック、投資初心者は「手を引くべき」?...レオス・キャピタルワークス社長に聞く、株価乱高下への向き合い方

2025年06月04日(水)16時29分
レオス・キャピタルワークス代表取締役社長 藤野英人氏

レオス・キャピタルワークス代表取締役社長 藤野英人氏

<投資初心者は目まぐるしく動く市場に「どう向き合うべきか」──資産運用会社レオス・キャピタルワークスの藤野英人氏が語った>

ドナルド・トランプ米大統領による相互関税の発表と各国の対抗措置を受けて、大きく揺さぶられる金融市場。

乱高下が続くなか、日本の資産運用会社レオス・キャピタルワークス社長の藤野英人氏は、同社が運営するYouTubeチャンネル「お金のまなびば!」の動画「株価急反発!トランプ大統領の相互関税停止について、投資のプロが解説します」(2025年4月10日収録)で、投資初心者がトランプ政権の動向に揺れる市場にどう向き合うべきかを語っている。

【動画で見る】投資初心者は「手を引くべき」?...レオス・キャピタルワークス社長に聞く「トランプショック」との向き合い方

昨年から新NISAが始まり、「オルカン」や「S&P500」で外国企業への投資を始めた人も多い中での乱高下。

「不安になったり、『これでは投資は始められない』と考えたりしている人も多いと思うのですが、投資初心者はこの状況にどう向き合えばよいのでしょうか?」という質問に、藤野氏は「真逆の2つのことを言います」と回答。

1つ目に挙げたのは、投資を「やめてしまう」こと。

投資の専門家として投資の仕事をしている立場上、「投資をやめる」という選択肢を示すことは「勇気がいる」と話しつつも、「投資というのは自分の人生を豊かにするもの。マーケットが下がって夜も眠れないなんてことになったら本末転倒です」と語った。

「投資とは、余ったお金で生活に影響のない範囲でするのが大前提。投資をすることで自分の心が乱れてしまうならやらないほうがいいと思います。まだまだ乱高下は続くので、自分の胸に手を当ててみるのが大事です」(藤野氏)

藤野氏が「真逆の向き合い方」として2番目に挙げたのは、長期の目線で投資を続けること。

プロフィール

藤野英人

レオス・キャピタルワークス 代表取締役会長兼社長、CIO(最高投資責任者)
1966年富山県生まれ。国内・外資大手資産運用会社でファンドマネージャーを歴任後、2003年にレオス・キャピタルワークスを創業。日本の成長企業に投資する株式投資信託「ひふみ投信」シリーズを運用。投資啓発活動にも注力しており、東京理科大学MOT上席特任教授、早稲田大学政治経済学部非常勤講師、日本取引所グループ(JPX)アカデミーフェロー、一般社団法人投資信託協会理事を務める。主な著書に『投資家みたいに生きろ』(ダイヤモンド社)、『投資家が「お金」よりも大切にしていること』(星海社新書)、『さらば、GG資本主義――投資家が日本の未来を信じている理由』(光文社新書)、『「日経平均10万円」時代が来る!』(日経BP 日本経済新聞出版)など。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

アングル:インドでリアルマネーゲーム規制、ユーザー

ワールド

アングル:米移民の「聖域」でなくなった教会、拘束恐

ワールド

台湾閣僚、「中国は武力行使を準備」 陥落すればアジ

ワールド

米控訴裁、中南米4カ国からの移民の保護取り消しを支
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人に共通する特徴とは?
  • 2
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェイン・ジョンソンの、あまりの「激やせぶり」にネット騒然
  • 3
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる」飲み物はどれ?
  • 4
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 5
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 6
    電車内で「ウクライナ難民の女性」が襲われた驚愕シ…
  • 7
    【クイズ】世界で最も「火山が多い国」はどこ?
  • 8
    村上春樹は「どの作品」から読むのが正解? 最初の1…
  • 9
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 10
    腹斜筋が「発火する」自重トレーニングとは?...硬く…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 4
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 5
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 6
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 7
    埼玉県川口市で取材した『おどろきの「クルド人問題…
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 6
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 7
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 10
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story