コラム

トランプショック、投資初心者は「手を引くべき」?...レオス・キャピタルワークス社長に聞く、株価乱高下への向き合い方

2025年06月04日(水)16時29分

今こそ「積み立て投資」がチャンス

「いつ株価が下がるか分からないとしても、どこかのタイミングで底を打つ。下がっていく局面で1番有効な投資方法が『積み立て』」と「積み立て投資」のメリットを強調した。

定期的に一定の金額を投資に回す「積み立て投資」を続けていると、株価が低下しているときには株を安く買うことができ、少し株価が上がっただけでも利益を出すことができる。

それゆえ、株価が不安定な今こそ積み立て投資は強みを発揮できると藤野氏は説明する。「相場が下がっているときに、『積み立て投資で安く買える』という風に思えるかどうかが大事です」

また、株価が下落したタイミングをチャンスと捉え、短期で株の売り買いをするショートタームの投資については「おすすめするわけではないけれど、それも立派な投資」と藤野氏。

「お節介かもしれないけれど、自分の余裕の範囲内でやること。もう1つ、借金をしてやらないこと」と注意点を述べたうえで、短期投資も「自己資金の範囲内であれば、僕はそうネガティブに考えているほうではない」と語った。

(構成:ニューズウィーク日本版ウェブ編集部)

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プロフィール

藤野英人

レオス・キャピタルワークス 代表取締役会長兼社長、CIO(最高投資責任者)
1966年富山県生まれ。国内・外資大手資産運用会社でファンドマネージャーを歴任後、2003年にレオス・キャピタルワークスを創業。日本の成長企業に投資する株式投資信託「ひふみ投信」シリーズを運用。投資啓発活動にも注力しており、東京理科大学MOT上席特任教授、早稲田大学政治経済学部非常勤講師、日本取引所グループ(JPX)アカデミーフェロー、一般社団法人投資信託協会理事を務める。主な著書に『投資家みたいに生きろ』(ダイヤモンド社)、『投資家が「お金」よりも大切にしていること』(星海社新書)、『さらば、GG資本主義――投資家が日本の未来を信じている理由』(光文社新書)、『「日経平均10万円」時代が来る!』(日経BP 日本経済新聞出版)など。

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