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京大がヒトの「非統合胚モデル」で着床前後の状態を再現 倫理面の懸念にも配慮
日本では13年に、文部科学省から再生医療研究に対して10年間で約1100億円の予算がつくと発表され、産官学が参加する「再生医療実現拠点ネットワークプログラム」が作られました。現在、iPS細胞を使った再生医療のプロジェクトは日本では17件(23年4月時点)あり、パーキンソン病や亜急性期脊髄損傷、角膜疾患、輸血用血液などで臨床試験が行われています。
なかでも、iPS細胞を利用して免疫細胞を作ってがん細胞を攻撃させる治療法は、国内外で行われ注目を集めています。日本では、20年から千葉大病院でiPS細胞からNKT細胞を作って頭頚部がんの治療に、21年から国立がん研究センターでNK細胞作って卵巣がんの治療に使用する臨床研究が行われています。
アメリカでも、19年からバイオ医薬品会社であるフェイト・セラピューティクスがiPS細胞からNK細胞を作って急性骨髄性白血病やB細胞性リンパ腫などをターゲットにする治療の研究をしています。21年からはミシガン大でも、iPS細胞由来のNK細胞を卵巣がん治療に用いる臨床研究が行われています。
ヒトの初期胚を模倣する胚モデルを開発
再生医療への活用が世界的に急速に進んでいるiPS細胞ですが、ヒト胚モデルの作成には主にES細胞が使われています。とりわけ、23年は顕著な成果が相次いで報告されました。
「Nature」には6月に、英ケンブリッジ大の研究チームと米イェール大の研究チームからそれぞれ「ES細胞を使って、受精を経ずに着床後のヒトの胚に似た細胞集団(胚モデル)を作製した」という論文が発表されました。同誌には9月に、イスラエル・ワイツマン科学研究所などの研究チームから、ナイーブ型と呼ばれる通常よりも原始的なES細胞を用いて受精後14日の状態を再現した胚モデルを作ったという報告も掲載されました。
一方、CiRAでは、14年にナイーブ型のヒトiPS細胞の作製法を確立しました。21年には、ナイーブ型多能性幹細胞から胎盤の主な機能を担う栄養膜細胞を作製することに成功しています。
ヒトの胚は受精後5日程度で、身体を作るエピブラスト、胎盤を作る栄養膜、栄養分となったり細胞の成長について指令信号を出したりする原始内胚葉の3種類の細胞に分かれます。
今回、高島准教授らの研究チームは、ナイーブ型ヒト多能性幹細胞(iPS細胞とES細胞)からこれらの3種類の細胞を誘導し、栄養膜細胞とそれ以外を半透過性の膜で離して共培養してヒトの初期胚を模倣する胚モデルを開発しました。
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