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インプラント不要、ヒトの脳内思考を読み取ってAIで文章化する方法が開発される
SNSサービスのFacebookの研究機関であるFacebook Reality Labsは21年、ヒトの考えをリアルタイムでコンピュータに出力する「ブレイン・コンピュータ・インターフェース(BCI)」を発表しました。非侵襲的な方法を目指していますが、このBCIは脳インプラントを利用しています。
イーロン・マスク氏らが2016年に創設したNeuralink社は、BCIを開発し、脳とコンピュータをつなげることを目標としています。同社は22年11月に研究の進捗を発表し、髪の毛よりも細い数千本の電極を脳の表面に埋め込むことで、脳の運動指令を手足に伝えて四肢麻痺患者の歩行支援をしたり、思考で映像を見たり、コンピュータ上に文字を出力したりできる未来を示しました。
非侵襲的な方法では、米カーネギーメロン大の研究チームは17年、今回のテキサス大と同じようにfMRIとAI学習を使うことによって、自殺志願者を90%以上判別できたと発表しました。情報通信や脳科学分野の民間研究機関であるATRと京都大は18年、頭の中にあるイメージをfMRIとディープランニングによって画像として提示することに成功しています。
解読を妨害する方法
いっぽう、小型の脳活動記録装置が一般的になれば、思考解読装置を持つ独裁者が全国民に強制的に装着させて思考を把握し、支配するおそれもあるでしょう。
テキサス大の研究チームは、昨年9月に今回の研究を速報として発表した際に、「思考の『盗み見』を防ぐ方法」の研究成果も示しています。
文章を聞かせる時に、被験者たちに①動物の数を数える、②動物の名前を答える、③聞こえてくる文章とは全く別の内容を頭の中で想像するなど、AIが脳活動から文章を再現する場合に妨害となりそうな試みをしてもらいました。すると、聞きながら「イヌ、ネコ、サル......」などと動物の名前を口に出す方法が、もっともAIの文章再現の性能を下げることができることが分かりました。
「動物の名前を言うとなぜ効果があるのか」のメカニズムは不明ですが、不穏な近未来社会が到来した場合は、「もしも」の時のために覚えておいたほうがよいかもしれませんね。

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