- HOME
- コラム
- サイエンス・ナビゲーター
- ノーベル賞2022の自然科学3賞と日本人科学者との…
ノーベル賞2022の自然科学3賞と日本人科学者との関わり
シャープネス博士は「5人目の『ノーベル賞を2回受賞した人物』」としても話題になりました。では、これまでの日本人受賞者は、もう1回取る可能性はあるでしょうか。
これまでの2回受賞者は、主に「1つの研究の延長線上で2回取った人」と「ノーベル賞級の成果を2分野で成し遂げた人」に分かれます。前者は、放射線研究で受賞したマリー・キュリー博士(1903年物理学賞、11年化学賞)と、タンパク質のアミノ酸配列決定法とDNAの塩基配列決定法の開発で受賞したフレデリック・サンガー博士(58年化学賞、80年化学賞)です。後者は、半導体の研究と超電導BCS理論で受賞したジョン・バーディーン博士(56年物理学賞、72年物理学賞)と、前回は「立体選択的な酸化反応」で受賞したシャープレス博士(01年化学賞)です。
特殊なパターンで2回受賞したのは、ライナス・ポーリング博士(54年化学賞、62年平和賞)です。量子力学の概念を化学結合に応用した功績で化学賞、反核運動で平和賞を受賞しています。
ノーベル賞は生存者に与えられる賞です。賞につながる研究から、平均で20年以上経ってから受賞するというデータもあります。日本人の科学者には「専門分野を絞って、生涯をかけて極める」ことを美徳とする風潮があります。受賞分野をさらに探究して、かつ長生きをすることが「日本初の2度の受賞」の近道かもしれません。あるいは、科学技術の功罪を説いて平和賞を受賞する道もありそうです。日本から、世界の科学行政をリードするような発言ができるノーベル賞受賞者が現れることも期待しましょう。
「この名前を与えてもらって感謝」油井亀美也宇宙飛行士に聞いた、「亀」の支えと利他の原点 2025.06.10
昆虫界でも「イクメン」はモテる! アピールのために「赤の他人の卵」の世話すらいとわず 2025.05.17
地球の自転で発電する方法が実証される──「究極のクリーンエネルギー」実用化の可能性は? 2025.04.04
-
「外資系」ITヘルプデスク「英語:中級以上」/ITコンサルティング
エイラシステム株式会社
- 東京都
- 年収400万円~650万円
- 正社員 / 契約社員
-
外資系顧客向けシステムエンジニア/システムインテグレータ・ソフトハウス
株式会社リファルケ
- 東京都
- 年収450万円~1,260万円
- 正社員
-
経験1年必須/ITコンサル/SE/Sierからコンサルタントへ/外資系プロジェクト有/残業少
株式会社ノースサンド
- 東京都
- 年収500万円~1,600万円
- 正社員
-
外資系案件担当/SNSマーケティングのコミュニケーションプランナー/東/英語力を活かせる仕事
トランス・コスモス株式会社
- 東京都
- 年収360万円~620万円
- 正社員