米中古住宅販売、7月は2％増の401万戸 予想上回る

全米リアルター協会（ＮＡＲ）が２１日に発表した７月の米中古住宅販売戸数（季節調整済み）は年率換算で前月比２．０％増の４０１万戸だった。ニューヨーク州ロングアイランドで１２日撮影（２０２５年　ロイター/Shannon Stapleton）

Dan Burns

［２１日　ロイター］ - 全米リアルター協会（ＮＡＲ）が２１日に発表した７月の米中古住宅販売戸数（季節調整済み）は年率換算で前月比２．０％増の４０１万戸だった。前年同月比では０．８％増加。６月の３９３万戸から増加したものの、住宅価格と住宅ローン金利の高止まりにより、販売が低調な状況が続いている。

ロイターがまとめたエコノミスト予想は３９２万戸と、前月からほぼ横ばいだった。

ＮＡＲのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は、金利や価格の高止まり、在庫不足といった住宅販売を圧迫してきた要因の一部が和らぎつつあると指摘した。これまで２年間の住宅販売ペースは月平均約４００万戸で、景気後退局面だった２００７─０９年を下回る水準となっている。

米連邦準備理事会（ＦＲＢ）による９月の利下げ再開が期待される中、ユン氏は住宅ローン金利が今後数カ月間で低下する余地があるとの見方を示した。

７月の中古住宅販売戸数を地域別で見ると、北東部、南部、西部は前月から増加。中西部では減少した。

中古住宅価格の中央値は前年同月比０．２％上昇し４２万２４００ドル。過去最高だった６月からは下がった。ユン氏によると、前年同月からの上昇率は、２３年６月以来の低い水準となった。