- HOME
- コラム
- サイエンス・ナビゲーター
- 国内唯一の地質時代名「チバニアン」の成り立ちと意義
国内唯一の地質時代名「チバニアン」の成り立ちと意義
2022年05月31日(火)11時30分
2018年には、「チバニアン」としての国際的な評価に先駆けて、国の天然記念物(地質鉱物)に指定されました。約77万年前に起こった地磁気逆転の前後の地層が容易に観察できること、年代が特定された火山灰層とともに観察される場所であること、当時の環境を示す花粉やプランクトンなどの微化石が地層中に多く含まれていることなどが理由です。
現在、地磁気は弱まっており、およそ千数百年後にN極とS極が逆転する可能性があると考えられています。地磁気が弱くなると寒冷化などの気候変動が起きる可能性があります。チバニアンを研究することで、地磁気反転の過程や、生物がどのように対応していったのかが分かるかもしれません。
2024年4月30日/5月7日号(4月23日発売)は「世界が愛した日本アニメ30」特集。ジブリのほか、『鬼滅の刃』『AKIRA』『ドラゴンボール』『千年女優』『君の名は。』……[PLUS]北米を席巻する日本マンガ
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
この筆者のコラム
30秒以内に検知...受精卵で父親由来のミトコンドリアが「消される」仕組みが明らかに 2024.03.08
プロフィール