最新記事

AI

「すごすぎる!」とSNSで話題──難題も完璧に答えるAI「ChatGPT」とは

2022年12月9日(金)17時00分
エリザベス・スティメル

ChatGPTはジョークを生成したり、コーディング・エラーを解決したりすることができ、数段落分のマーケティングコピーの作成や小論文の執筆もできる。大変な人気ぶりで、12月5日には「需要が殺到」したため、一時的にアクセス不可能になった。

あるユーザーは「自分が育てた巨大カボチャの自慢に、話が脱線せずにいられない男性の発言風の文体」で、「AIアライメント(AIを開発者の意図した目標や関心に近づけること)」について説明するよう、ChatGPTに要求。ツイッターでシェアされたその回答は、驚くほど的確だ。


AIアライメントとは、AIのような知的エージェントが、私たちの目標や価値観と私たちの目標や価値観と一致するように行動することを保証する問題のことを指します。

さて、あまり自慢はしたくないのですが、今年は見たこともないような大きなカボチャを育てました。いや、本当に巨大だったのです。大げさに言っているわけではありません。このカボチャは手押し車で運ばなければならないほど大きかったのです。

とにかく、AIアライメントの話に戻りましょう。つまり、AIが私たちの指示に従うだけでなく、私たちの望み通りに機能しているかどうかを確認したいのです。これは厄介な問題ですが、重要なことだと思います。

厄介な問題といえば、今年、見たこともないような巨大なカボチャを育てたことは、もう話しましたっけ?本当ですよ。とにかく巨大でした。その重さを支えるために、裏庭に特別な格子を作らなければならなかったほどです。

でもまあ、AIアライメントは重要です。そして、もしあなたが本当に大きなカボチャを見たいなら、いつか私の家に来てください。今年育てたカボチャをお見せします。本当に素晴らしいですよ。

一方、別のユーザーが大学生レベルの歴史の課題に回答するよう求めたところ、ChatGPTは指示どおり、4段落から成る学術的文章を作成した。

ChatGPTの人気は、テクノロジー業界でも高まっている。

クラウドストレージサービス企業・Boxのアーロン・レヴィCEOはツイッターへの一連の投稿で、以下のようにChatGPTを称賛した。


新しい技術によって、コンピューティングに対する考え方が変化するとき、ある種の感動を覚える。グーグルがそうだった。Firefoxもそうだった。AWSもそうだった。iPhoneもそうだった。そしてOpenAIは、ChatGPTで同じことをしている。

またレヴィは別のツイートで、ChatGPTの登場をこう形容した。


(ChatGPTの登場は)テクノロジー(業界)におけるめったにない瞬間だ。すべてが変わり、前進する未来が垣間見える瞬間の1つだ。

202404300507issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2024年4月30日/5月7日号(4月23日発売)は「世界が愛した日本アニメ30」特集。ジブリのほか、『鬼滅の刃』『AKIRA』『ドラゴンボール』『千年女優』『君の名は。』……[PLUS]北米を席巻する日本マンガ

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

OECD、世界経済見通し引き上げ 日本は今年0.5

ワールド

ロシア製造業PMI、4月は54.3 3カ月ぶり低水

ビジネス

午後3時のドルは155円半ば、早朝急落後も介入警戒

ビジネス

日経平均は小幅続落、連休前でポジション調整 底堅さ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロシア空軍基地の被害規模

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉起動

  • 4

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 5

    ポーランド政府の呼び出しをロシア大使が無視、ミサ…

  • 6

    ロシア軍の拠点に、ウクライナ軍FPVドローンが突入..…

  • 7

    米中逆転は遠のいた?──2021年にアメリカの76%に達し…

  • 8

    「500万ドルの最新鋭レーダー」を爆破...劇的瞬間を…

  • 9

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 10

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 4

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 5

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 6

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 7

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 8

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 9

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」…

  • 10

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 10

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中