ニュース速報
ビジネス

リスク抱える国の鉱物資源事業、主要国の支援必要=米高官

2024年05月07日(火)09時34分

 ホワイトハウスのエネルギー・投資担当上級顧問であるエイモス・ホクスタイン氏は5月6日、米国とその同盟国は、気候変動対策に必要な重要な鉱物の持続可能な供給を確保するため、企業が事業展開に消極的な国での採掘事業を後押しする必要があるとの見方を示した。3月4日、ベイルートで撮影(2024年 ロイター/Mohamed Azakir)

[6日 ロイター] - 米ホワイトハウスの高官は6日、米国とその同盟国は、気候変動対策に必要な重要な鉱物の持続可能な供給を確保するため、企業が事業展開に消極的な国での採掘事業を後押しする必要があるとの見方を示した。

ホワイトハウスのエネルギー・投資担当上級顧問であるエイモス・ホクスタイン氏は、コンゴ民主共和国やザンビアのような国の鉱物資源は、クリーンエネルギー部品や人工知能(AI)の成長を支える電力インフラに対する世界的需要を満たすために不可欠だとし、中国に依存する世界の現状に代わる選択肢を提供してくれると指摘した。

バイデン米大統領が気候変動対策のために成立させたインフレ削減法は、バッテリーやソーラーパネルなどの機器に必要なリチウムや銅などの鉱物の生産者に多額の補助金を提供している。

ホクスタイン氏は、こうした資源を大量に保有しながらも、労働基準や環境基準が低く、政治体制が安定していない国のプロジェクトにも同様の補助金が必要だと指摘した。

米国と主要7カ国(G7)やオーストラリア、韓国、サウジアラビアは、リスクが高いと考えられている国での事業に二の足を踏んでいる企業を支援する資本を開放するため協力しなければならないと述べた。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イラン、兵器級に近い濃縮ウラン増加 協議停滞=IA

ワールド

中国・万科が土地売却完了、取得時より3割弱低い価格

ワールド

中国・上海市、住宅の頭金比率引き下げ 購入規制を緩

ビジネス

インタビュー:赤字の中国事業「着実に利益を上げる形
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:イラン大統領墜落死の衝撃
特集:イラン大統領墜落死の衝撃
2024年6月 4日号(5/28発売)

強硬派・ライシ大統領の突然の死はイスラム神権政治と中東の戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    自爆ドローンが、ロシア兵に「突撃」する瞬間映像をウクライナが公開...シャベルで応戦するも避けきれず

  • 2

    少子化が深刻化しているのは、もしかしてこれも理由?

  • 3

    「なぜ彼と結婚したか分かるでしょ?」...メーガン妃がのろけた「結婚の決め手」とは

  • 4

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発…

  • 5

    カミラ王妃が「メーガン妃の結婚」について語ったこ…

  • 6

    汎用AIが特化型モデルを不要に=サム・アルトマン氏…

  • 7

    エリザベス女王が「誰にも言えなかった」...メーガン…

  • 8

    台湾を威嚇する中国になぜかべったり、国民党は共産…

  • 9

    トランプ&米共和党、「捕まえて殺す」流儀への謎の執…

  • 10

    胸も脚も、こんなに出して大丈夫? サウジアラビアの…

  • 1

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 2

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発」で吹き飛ばされる...ウクライナが動画を公開

  • 3

    「なぜ彼と結婚したか分かるでしょ?」...メーガン妃がのろけた「結婚の決め手」とは

  • 4

    自爆ドローンが、ロシア兵に「突撃」する瞬間映像を…

  • 5

    ウクライナ悲願のF16がロシアの最新鋭機Su57と対決す…

  • 6

    黒海沿岸、ロシアの大規模製油所から「火柱と黒煙」.…

  • 7

    戦うウクライナという盾がなくなれば第三次大戦は目…

  • 8

    能登群発地震、発生トリガーは大雪? 米MITが解析結…

  • 9

    「天国にいちばん近い島」の暗黒史──なぜニューカレ…

  • 10

    娘が「バイクで連れ去られる」動画を見て、父親は気…

  • 1

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 2

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 3

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 6

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 7

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 8

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 10

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中