イラン、兵器級に近い濃縮ウラン増加 協議停滞=IAEA報告書
5月27日、イランがウランの濃縮度を安定したペースで兵器級に近い水準に引き上げていることが、国際原子力機関(IAEA)の機密報告書で明らかになった。写真はイラン国旗。昨年6月、ウィーンのIAEA前で撮影(2024年 ロイター/Leonhard Foeger)
Francois Murphy
[ウィーン 27日 ロイター] - イランがウランの濃縮度を安定したペースで兵器級に近い水準に引き上げていることが、国際原子力機関(IAEA)の機密報告書で明らかになった。IAEAとの協力改善に向けた協議が停滞していることも分かった。
ロイターが27日に確認した報告書によると、協力に関する「2023年3月4日の共同声明の実施に向けた進展は過去1年間なかった」という。
IAEAのグロッシ事務局長は今月イランを訪問し、協力関係と監視体制の改善を目指しイラン政府高官と会談した。しかし、その後の協議はイランのライシ大統領がヘリコプター墜落事故で先週死亡したことを受け、停滞している。
報告書は、事務局長がイラン新政府に対し今月開始された高官級協議の継続を改めて要請したとしている。
また、イランの未申告施設でウランの痕跡が検知された問題について、「事務局長は未解決であることを遺憾に思う」とした。
濃縮度を兵器級の90%に近い60%まで引き上げたウランの在庫は、四半期で20.6キロ増加し5月11日時点で142.1キロとなった。イランはその後、5.9キロを希釈して濃縮度を下げたという。
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