中国・万科が土地売却完了、取得時より3割弱低い価格で
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中国不動産開発大手の万科企業は5月27日、深センに保有していた1万9000平方メートルの土地について、7年前の取得価格より27%余り低い22億4000万元(3億0923万ドル)で売却する手続きを完了したと発表した。写真は同社が開発した集合住宅。2017年4月、深センで撮影(2024年 ロイター/Bobby Yip)
Xie Yu
[香港/ベンガルール 27日 ロイター] - 中国不動産開発大手の万科企業は27日、深センに保有していた1万9000平方メートルの土地について、7年前の取得価格より27%余り低い22億4000万元(3億0923万ドル)で売却する手続きを完了したと発表した。
万科は先月、短期的な流動性のひっ迫に直面していると表明し、資金確保の取り組みを進めている。先週には大手国有銀行の中国工商銀行が主導する銀行団から200億元のシンジケートローンを供与されており、今後も資産売却や銀行借り入れでキャッシュフローの拡充を目指す。
今回の土地区画の買い手は、万科の大株主である国有地下鉄会社の深セン市地鉄集団など。売却入札を行ったものの、ほかに買い手は現れなかった。
万科は17年にこの土地区画を31億元で購入している。