- HOME
- コラム
- 湯川鶴章のテクノロジーフィクション
- Metaが生成AIでMicrosoftと提携した理…
Metaが生成AIでMicrosoftと提携した理由
ChatGPTの有料版上でサードパーティ開発のプラグインを多数揃えているOpenAIは、前者の意見を持っていると言えるだろう。プラグインはスマートフォンで言うところのアプリのような存在で、ChatGPTはプラグインにアクセスすることで、いろいろな機能を実装できるようになっている。日本企業では、食べログやヤフーが既にプラグインを提供しているが、こうしたプラグインを多数揃えることでChatGPTは何でもできる一人の有能な秘書のようなエージェントになろうとしているわけだ。
ザッカーバーグ氏によると、同氏は後者、つまり1つの機能を持つエージェントが多数存在するようになるという意見。Metaは、インスタグラムの他にも、WhatsAppというSNSを持っているし、このほどTwitterのようなSNSである「Threads」というサービスを開始したばかりだが、ザッカーバーグ氏はこうしたSNS上に今後いろいろなタスクを実行する無数のエージェントが誕生するという。「WhatsApp上で会話できるアシスタントや、インスタグラムのクリエイターの代わりにファンと会話できるエージェント、中小企業にとってのカスタマーサポートのエージェントなど、いろんなエージェントが登場するだろう」と語っている。
同氏はまた「Llamaがこうしたエージェントを動かすエンジンになる」と言う。
つまり今回MetaがMicrosoftやAmazonのクラウド上でLlama2を無償で提供するのは、多くの企業にエージェントを開発してもらうためだと言える。逆に言えば、インスタグラム、WhatsApp、Threads上にエージェントを提供したければ、Llama2を使うしかない。
ザッカーバーグ氏は「Llama2はこうしたエージェントを生むエコシステム、ビジネスのインフラになっていく可能性がある」と語る。スマホ時代にGoogleがAndroidで築いたエコシステムを、AI時代にMetaはLlama2で構築しようと考えているわけだ。

アマゾンに飛びます
2025年5月6日/13日号(4月30日発売)は「英語で学ぶ 国際ニュース超入門」特集。トランプ2.0/関税大戦争/ウクライナ和平/中国・台湾有事/北朝鮮/韓国新大統領……etc.
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
AppleとOpenAIの提携は何を意味するのか 2024.06.13
AIは今後も急速に進化する? 進化が減速し始めた? 2024.06.05
AI自体を製品にするな=サム・アルトマン氏からスタートアップへのアドバイス 2024.05.29
汎用AIが特化型モデルを不要に=サム・アルトマン氏最新インタビュー 2024.05.27
マーク・ザッカーバーグ氏インタビュー「なぜAIを無料公開するのか」 2024.05.14
AIエージェントの時代はどこまできているのか 2024.05.07
生成AIでネット広告はどう変わるのか 2024.04.25
-
「外資系」ITヘルプデスク「英語:中級以上」/ITコンサルティング
エイラシステム株式会社
- 東京都
- 年収400万円~650万円
- 正社員 / 契約社員
-
外資系顧客向けシステムエンジニア/システムインテグレータ・ソフトハウス
株式会社リファルケ
- 東京都
- 年収450万円~1,260万円
- 正社員
-
「カスタマーサクセス~外資系企業を中心に採用の支援~」/業界未経験OK/留学・海外生活経験、外国籍など活躍中
株式会社キャリアクロス
- 東京都
- 年収400万円~500万円
- 正社員
-
大手町駅徒歩5分 外資系インフラベンダーPM
株式会社スタッフサービス ITソリューション
- 東京都
- 月給23万5,000円~
- 正社員