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「AutoGPT」だけじゃない──自律エージェントの住む街など最新事例4選
everything possible-Shutterstock
<チャット型AIがわずか数カ月で「物知りな部下」から「仕事を任せることのできる部下」に一気に進化>
「ChatGPT」周辺技術の進化の速度が半端ない。課題とみなされていたことが次々と解決され、チャット型AIが自律エージェントというまったく別のツールへと進化してきた。幾つか登場したばかりの自律エージェントの特徴を見てみたい。
ChatGPTは、いわば「何でも知っている物知りな部下」のような存在。何を聞いても、すぐに答えてくれるし、簡潔に要点をまとめるところもすばらしい。ただ間違った情報が混じることがある。「知ったかぶりして、シラッと嘘をつく」ような感じだ。
この問題を解決するために、ChatGPTの開発元である米OpenAIは、「ChatGPT plugins」という仕組みを発表してきた。外部のプログラムやデータベースに接続する仕組みで、より正確な情報を外部から調達することでChatGPTの回答に誤りが少なくなる。例えると、部下が資料室に行って、資料に目を通してから答えるようになった感じだ。
ただこの部下の記憶容量には限界がある。いろいろな資料に目を通しているうちに、何を探していたのか分からなくなる。なので上司から資料室のどの資料に目を通すべきかを指示してあげなければならない。
そこに、重要なことを長く記憶できる「AutoGPT」と呼ばれる技術が登場した。いろんな作業をしていても、その作業の目的を忘れない。なので目的を伝えるだけで、自分で何をすべきか判断し、すべきことを1つ1つこなしていくことで目的に近づくことができる。
例えると、「仕事を任すことのできる部下」のような感じだ。上司が細かく指示しなくても、この部下は自分で何をすべきか判断し実行する。ときには同僚とチームを組んで、手分けしながら目的を達成することもある。
ChatGPTがリリースされたのが2022年11月30日。ChatGPT Pluginsが2023年3月23日、AutoGPTは3月30日だ。わずか数カ月で「物知りな部下」から「仕事を任せることのできる部下」に一気に進化したわけだ。
「仕事を任せることのできる部下」自律エージェントには、どんなものがあるのだろう。詳しく見ていこう。
自律エージェントには、単独エージェント型と複数エージェント型がある。それぞれの特徴を見ていこう。
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