コラム

アマゾン・エコー vs LINEクローバの戦いはこうなる

2017年04月12日(水)20時20分

最終目的地に向かって一直線に進むLINE

そしてLINEは、日本人に合ったコミュニケーションの形を提案することで、グローバルなプレーヤーに対抗していくのだと思う。

最終的なキラーアプリがコミュニケーションになることは、ほぼ間違いない。他社が、まずは今ある強みを活かす形で戦おうとする中で、LINEは最終目的地に向かって一直線に進もうとしているわけだ。寄り道しない分だけ、有利な戦略かもしれない。

コミュニケーション機能はAIの進化を受けて、さらに賢くなっていく。今は円柱形のスピーカーだが、いずれソーシャルロボットと呼ばれるような小型ロボットに形を変えていくことだろう。そしてユーザーの親友、もしくは分身へと進化していくのだと思う。

そうなればテレビなどの従来型メディアとは比較にならないほどの影響力を消費者に対して持つことになる。広告、マーケティング、物販も大きく変化していくことだろう。

大変化の潮流にいずれなるであろう小川のせせらぎを、われわれは今、目にしているのである。

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プロフィール

湯川鶴章

AI新聞編集長。米カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校経済学部卒業。サンフランシスコの地元紙記者を経て、時事通信社米国法人に入社。シリコンバレーの黎明期から米国のハイテク産業を中心に取材を続ける。通算20年間の米国生活を終え2000年5月に帰国。時事通信編集委員を経て2010年独立。2017年12月から現職。主な著書に『人工知能、ロボット、人の心。』(2015年)、『次世代マーケティングプラットフォーム』(2007年)、『ネットは新聞を殺すのか』(2003年)などがある。趣味はヨガと瞑想。妻が美人なのが自慢。

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