米裁判所、トランプ関税還付を命令
米国際貿易裁判所のリチャード・イートン判事は4日、トランプ政権が課した関税のうち、連邦最高裁が先月違法と判断した関税について、輸入業者に対し払い戻しを開始するよう命じた。写真は昨年4月撮影(2026年 ロイター/Dado Ruvic)
David Lawder Tom Hals
[ワシントン 4日 ロイター] - 米国際貿易裁判所のリチャード・イートン判事は4日、トランプ政権が課した関税のうち、連邦最高裁が先月違法と判断した関税について、輸入業者に対し払い戻しを開始するよう命じた。払い戻しには利息を付けるよう求めた。
米国では輸入時に関税の概算額を支払い、その後約314日後に最終額を確定する「リクイデーション」と呼ばれる手続きがある。判事は税関・国境警備局(CBP)に対し、問題となる関税を含めずに輸入コストを確定させるよう指示し、その結果として払い戻しが発生する仕組みとするよう求めた。
イートン判事は4日の審理で「税関はこの手続きを理解している」と述べ、税関はシステムを調整して払い戻しを実行できるはずだと指摘した。輸入業者が推定関税を過払いした場合には通常も払い戻しが行われているという。
「税関は毎日この作業をしている。輸入申告を確定させ、払い戻しを行っている」と語った。
また、CBPの払い戻し計画の進捗を確認するため、6日に改めて審理を開くとした。
CBPは裁判所提出書類で、関税を課さずに輸入コストを確定させる作業は「前例のない」規模で、7000万件以上の輸入申告を手作業で確認する必要が生じる可能性があると説明。別の書面では、払い戻し方法を検討するため最大4カ月の時間を求めていた。
商務省元高官で現在は法律事務所キング&スポールディングのパートナーを務めるライアン・マジェラス氏は「今回の命令の文言は、輸入業者が払い戻しを全面的に受ける権利があることを強く示唆している」と指摘。
その上で「政府は命令の適用範囲に異議を唱えるか、少なくとも税関が極めて大規模な作業に対応できるよう時間の延長を求める可能性がある」と述べた。
今回の命令は、フィルター製品メーカーのアトマス・フィルトレーションが提起した訴訟の審理で出された。同社の訴訟は、国際緊急経済権限法(IEEPA)に基づき課された関税の払い戻しを求めて国際貿易裁判所に提起された約2000件の訴訟の1つ。
イートン判事は、全ての案件を個別に審理するつもりはないとし「輸入業者が違法に課された関税を請求できる仕組みを整えたい」と述べた。
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