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ドイツの街角から

シュピッツナーゲル典子|ドイツ

ドイツの街角からパン屋が消える? エネルギー危機で経営難に頭を抱える店主の不安とは

無形文化財「ドイツのパン文化」を守り続ける職人たち

一方でベルク氏は、こう述べている。

「現在の数字は、パン販売が安定しており、過去数年間の危機に適応していることを証明している。とはいえ、現在も進行中のエネルギー危機、原材料コストの上昇、最低賃金の引上げ(22年10月現在・時給12ユーロ)等などをはじめ、すべての店主が長期的に課題を克服できるように、政治レベルで集中的に取り組まねばならない」

ドイツ人がこよなく愛する黒パンは、ライ麦やスペルト小麦を混合したもので、噛めば噛むほど穀物の旨味を味わえる上、繊維質やミネラル、ビタミンもたっぷりと健康やダイエットにも良いといいことずくめ。菓子パンの名産地は地域差が大きく、地理的・気候的条件はもちろん、各地の生き生きとした歴史があり、パン文化を形成している。

ちなみにパンの文化は無形文化財に登録されている。健康志向の高まりと共にますます人気を集めているドイツパン。ドイツに来たら、職人の手作りパンを是非味わってほしい。

 

Profile

著者プロフィール
シュピッツナーゲル典子

ドイツ在住。国際ジャーナリスト協会会員。執筆テーマはビジネス、社会問題、医療、書籍業界、観光など。市場調査やコーディネートガイドとしても活動中。欧州住まいは人生の半分以上になった。夫の海外派遣で4年間家族と滞在したチェコ・プラハでは、コンサートとオベラに明け暮れた。長年ドイツ社会にどっぷり浸かっているためか、ドイツ人の視点で日本を観察しがち。一市民としての目線で見える日常をお伝えします。

Twitter: @spnoriko

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