World Voice

ミャンマーでエンタメとクリエイトする日々

新町智哉|ミャンマー

えんとつ町のプペルを通してミャンマーの子供たちへ伝えたいこと

とあるミャンマー田舎で絵本「えんとつ町のプペル」ミャンマー語版を手にした子供 多くの在ミャンマー日本人の協力によって沢山の子供たちの目に触れるべく絵本が寄贈されようとしている

おはようございます。
ミャンマーにおいて他では出来ない色々な経験をしてきました。
色々ありすぎたせいか今その中で、思いつくのが小学生以来にあせもが出来たという取るに足らない事だけになってしまい、特殊な経験をし過ぎて感覚が少し麻痺しているんだなと思う今日この頃です。

さて、少し間が空いてしまいましたが、今回は以前の記事
更に多くのミャンマーの子供たちへ絵本「えんとつ町のプペル」を届けたい!!
の続きを書きたいと思います。
(まだ読んでいない方は先にそちらを先に読んでいただければと思います)

本題の前にお知らせです。
5月26日に東京都港区増上寺にて開催される「ミャンマー祭り」内のイベントでキングコングの西野さんと対談させていただきます。
チケットが発売しております。

クーデター禍という国難にあるミャンマーにおいてそれでもエンタメが必要であるという私の話しを西野さんに聞いていただきたいと思っております。
是非ご参加ください。
※このイベントはチャリティーとなっております。
収益は全てミャンマーの為に寄付されます。

お知らせをもう一つ。
昨年に続き、今年もクラウドファンディングを行っております。

より多くのミャンマーの子供たちへプペルの絵本を届ける為、応援よろしくお願いします。
シェアしていただくだけでも大きな応援になります。

それでは本題です。
前回は何故ミャンマーで絵本「えんとつ町のプペル」ミャンマー語版を出版するに至ったのかという話をしました。
今回は昨年出版、そしてクラウドファンディングで大きな支援をいただいてから今日に至るまでそしてその後の展望についてなどをお伝えしたいと思います。
現状を正しく皆さんにお伝えする事で更にその先の未来を共有できるようになれれば嬉しく思います。

未曽有のクーデター禍という国難の中で、エンターテインメントに富んだ絵本がミャンマーという国に与えるインパクトは何か?
果たして正しく広めていく事が出来るのか?
不安は沢山ありました。
諦めるには都合の良い条件が有りすぎました。
ですが、不思議と辞めようとは思いませんでした。
一度もです。
ここまでやってきたからという意地というのが全くなかったかというと嘘になると思います。

ですが私は、このミャンマーという国で生活が決して楽では無いという人たちが様々なエンタメ、で人生を楽しみより豊かにしようする姿を何度も目にしています。
こんなに素朴で素敵な人たちが国難に立ち向かい頑張っているのだから自分もエンタメで何かミャンマーの子供たちに、そしてそれを通して大人たちにもエンタメを提供したいと考えました。
クーデターが起こる遥か昔から取り組んでいたこの、絵本「えんとつ町のプペル」ミャンマー語版プロジェクトはそれにぴったりだと思いました。

こんな大変な今だからこそやる意義がある。

勢いは大事ですが、それだけではうまくいきません。
私なりに将来を見据えた展望を立てました。
当時のレートの設定で販売価格35000MMK(ミャンマーチャット)は1500円強。
日本での販売価格よりは割安になりますが、これはミャンマーの人にとってはかなり高額です。

そもそもミャンマーでは絵本にお金をかける文化は少なくとも日本のようには発達していません。
これをいきなり一般の親御さんが子供の為に買うという流れに持っていくのは無理があると思いました。
そこで、既に認知度があり評価されている日本のファンの人、そしてミャンマー支援している人を中心に子供たちへプレゼントしてもらうための支援をしてもらおうと考えました。
それが去年のクラウドファンディングでした。
ミャンマーの子供たちへ絵本「えんとつ町のプペル」を届けたい!!
沢山の方々に支援していただき先ず第一陣としてミャンマーの子供たちへ絵本をプレゼントする準備が出来ました。

ここからはうまくいっていない事も含めて私の作戦をお伝えします。
現在もこの第一陣のプレゼントについての活動中ですが、本来はこの時にミャンマー人のインフルエンサーの方々と協力をして日本発の素晴らしい絵本が翻訳された事、その絵本を日本の人達がミャンマーの子供たちへプレゼントする為に支援してくれたことを伝えたかったのです。

いずれそれがミャンマー国内で起こるようになれば最高でした。
自分(家族)の為ではなく誰かの為に絵本を買うという文化がミャンマーに根付けば素敵だなと考えたのです。

ですが、昨今のミャンマーの状況では芸能人が目立つというのはたとえそれが純粋なボランティアだとしてもリスクがあります。
実際にリスクがあるかどうかは誰にも判断できないのですが、リスクがあると感じられてしまえば著名人の方に動いていただくのは非常に難しい状況です。
更にNGOなどの団体と協力出来れば多くの子供たちへプレゼントする事自体は難しくないと考えていたのですが、それも思うようなスピード感では進められませんでした。

自分の活動が危険なのかそうでないのか?
私一人の問題であれば何も気にせず動き回るのですが、沢山の人の協力が必要で巻き込んでいかなければいけない為どうしても慎重に動かざるを得ませんでした。
著名人の方と活動をどうやってしていくかというのは今後の課題ではありますが、子供たちへ届けるという事に関しては半年以上の時間をかけて徐々に動き出してきています。

その中でわかったのは
この絵本を必要としている子供たちは確実に今私が動いている規模では賄いきれない程沢山いる
という事でした。
今後、出来ればミャンマー国内で絵本「えんとつ町のプペル」ミャンマー語版による子供たちへのエンタメ支援が自走するにまでもっていく為には更なる大きな流れを作っていかなければいけないと思い、本当はもう少し先の予定ではあったクルドファンディングを繰り上げて今年も行う事にしたのです。

この絵本を受け取って喜んでくれるミャンマーの子供たちが何十万、いえ何百万人といる事は10年ミャンマーでエンタメ事業に関った私が自信を持ってお伝えできます。
どうか更なる支援をよろしくお願い致します。
そしてこの活動を少しでも沢山の方に知ってもらう為、情報のシェア拡散をどうかよろしくお願い致します。

子供たちの笑顔が少しでも増えるよう応援してください。

それでは、また。

 

Profile

著者プロフィール
新町智哉

映像プロデューサー。2014年からミャンマー最大都市ヤンゴンに在住。MAKE SENSE ENTERTAINMENT Co.,Ltd. GM。日緬製作スタッフによる短編コメディ「一杯のモヒンガー」でミャンマーワッタン映画祭のノミネートを皮切りに世界各国の映画祭で受賞。起業家、歌手、俳優としてもミャンマーで活動する。

Twitter:@tomoyangon
Instagram:tomoyangon
note:https://note.com/tomoyaan

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