World Voice

ミャンマーでエンタメとクリエイトする日々

新町智哉|ミャンマー

ミャンマーに暮らすということ

いつかのシュエダゴンパゴダ:筆者撮影

皆さんこんにちは。

今回は今私が考えている、今ミャンマーではどういった動きがあるのか?
これからのミャンマーで何ができるか、などぼんやりと考えていることを皆さんに共有できたらと思います。
現段階で具体的に言えないことも多々ありますので、抽象的な表現になるところもあると思いますが、ご了承いただければと思います。

ミャンマー生活も、もうすぐ8年になります。
ミャンマーに来てからはずっと次の年がどんな風になっているかというのはいつも想像しきれるものではありませんでしたが、コロナからクーデターを経て9年目の生活がどんなものになるか、やはり想像しきれないところがあります。

こちらで長年生活をしている私でもそうですから、日本で生活されている皆さんはもっと想像つかないのだろうなと察します。
とはいえ、私も基本は最大都市であるヤンゴンからほぼ外に出ない生活をしているのでミャンマー全土の事がわかる訳ではありません。
実際たまにヤンゴンを出たりすると本当に少し離れただけで全く想像できないような景色がそこには存在します。

この目で見られる範囲には限りがありますが、どこまでも奥深いこのミャンマーの国をもっと知っていきたいと日々思いながらの生活です。

前回の記事で日本語を勉強している生徒さんと交流した話を書きましたが、今回はまた別のミャンマー人の知り合いと話をしました。
そこでわかったのは以前より、日本人の動きがこちらのミャンマーの人たちに伝わっていないという事でした。

昨年2021年の7月。
コロナが猛威を振るい、これまでで最も大きい被害をミャンマーにもたらしました。
初めて在留日本人で亡くなった方も出ました。
コロナ前には3500~4000人と言われていた日本人の数はこの時200人台まで減ったと言われています。
その後10月頃からかなりの日本人が戻ってきている様子がありました。
あまり大きな話題にはなってはいなかったのですが、大手企業の日本人は相当数戻って来ているという話をこれもミャンマーの人から聞きました。

その方は直接そういった企業関係の人たちと交流があるので知っていたのですが、その他のミャンマー人の人たちはもちろん私のような在留日本人も実際、街に出て日本人と会う事がほとんどなかったため、戻ってきているという実感はありませんでした。

ヤンゴンというこの国の中で最も日本人が多く住んでいる街でいてもそうなのです。
この国で今、日本人がどのように活動しているのかミャンマーの人からみて、よくわからないのはしょうがない事だなと思います。

それが健全な事なのかどうかは甚だ疑問ではありますが。

そんな中、とにかく日本へ行きたいというミャンマー人は増え続けているようです。
これは前回の記事でも書いたように私の身近な人達でもそういう人が増えているので何となく実感はあったのですが、人材のビジネスに関わっている人は勿論、それ以外のビジネスを行っている人の中でも今はそういう話が多く出ているようです。

少し話は変わりますが、去年のクーデター後から、私が色々発信を続けているのもあり、在日ミャンマー人の方の知り合いが増えました。
中には人材関係の人もいます。
日本で特に若い労働者が少なくなっていて、外国人労働者の需要が上がっているのはご存じだと思います。
ベトナムなどは近年かなり多くの人が日本に働きに出ているそうです。

日本では人が足りていない。
ミャンマーからは多くの若い人が日本へ行きたいと考えていて、日本での就労を目指すため前以上に日本語を勉強する人が増えている。
そして、そのミャンマー人たちを日本へ送るべく人材の仕事で動いているミャンマーの会社も少なくはない。

ですが、私が話を聞いている限り、この需要と供給はどこかうまく回っていないように感じました。
勿論コロナ対策が特に日本が厳しく外国人が入りにくい状況であるというのも大きな要因だとは思いますが、それだけではないようにも思います。
ミャンマーでの問題はずっとこちらにいて色んな話も聞いているので何となくはわかってきています。
簡単に言うと供給過多の状況です。
ですが、日本で今どんな問題が起こっているのかはもっと調べるべきだとは思っています。

日本側の大きな問題としてはミャンマーへの理解がまだまだ少ないという事。
そもそもミャンマーへの関心が自分たちが考えているようり小さいという事です。
私がもし、日本で労働者が少ない問題に対して、外国人をもっと受け入れようと考えるなら間違いなくミャンマー人を最も優先した方が国益に繋がると考えるのですが、残念なことにそうはなっていません。

ミャンマーから日本への関心の大きさに比べれば圧倒的に日本からは小さいものだと思います。
これは非常に残念ですが、まさにこの問題こそこちらにいる日本人である私たちが解決するための一番のカギになると思っています。
更に言うとエンターテインメントがその突破口になるべきだと考えます。

この現状を少しでも早く打破していくために気持ちがはやるところではありますが、長く時間をかけて取り組んできたことがようやく動き出そうとしているのも感じています。

私個人の活動だけではなく相手方の都合もありますので、全てを今発表する訳にはいかないのですが、信頼できる人たちには少しずつ話をしていて、動き出した暁には一気に大きな動きにしていきたいと考えていることが実はいくつもあります。

ビジネス的なことから政治的なことまで幅広く、本当にあれやこれやと色々手掛けようとしているもんだなと我ながら「一体自分は何屋なんだろう?」と思う事もあります。
ですが、それこそがエンターテイナーだなと開き直ってやっていこうと思います。

これまでは特に事業に関しては失敗続きのミャンマーでの活動ではありますが、これから一気に爆進していけたらと少しニヤニヤしています。
とはいえまた大失敗するかもしれませんが、その時はまたここでお伝えするかもしれません。
笑って参考にしていただけたらと思います。

本当にとりとめもない文章になってしまいましたが、まだまだ諦めることなくミャンマーに関わっていこうと思っている事だけでも伝われば幸いです。
色んな事が毎日起こってはいますが、この国にはまだまだ大きな可能性しかありません。
ミャンマーという国と、新町智哉という活動引き続きご注目ください。

それではまた明日。

 

Profile

著者プロフィール
新町智哉

映像プロデューサー。2014年からミャンマー最大都市ヤンゴンに在住。MAKE SENSE ENTERTAINMENT Co.,Ltd. GM。日緬製作スタッフによる短編コメディ「一杯のモヒンガー」でミャンマーワッタン映画祭のノミネートを皮切りに世界各国の映画祭で受賞。起業家、歌手、俳優としてもミャンマーで活動する。

Twitter:@tomoyangon
Instagram:tomoyangon
note:https://note.com/tomoyaan

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