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日本人コーヒー生産者が語るコロンビア

松尾彩香|コロンビア

メデジン最大のお祭りFeria de las flores。今年はネット中継。

ショッピングモールも花まつり仕様(2018年筆者撮影)

コロンビアにはいくつかの有名なお祭りがありますが、今年はパンデミックの影響を受け、様々なお祭りが例年とは違う形で行われることが決定しています。私が住んでいるアンティオキア県で一番大きなお祭りである「花まつり(Feria de las flores)」も、例外ではありません。毎年8月に行われていた花まつりは今年は11月1日〜8日に延期され、パレードの様子はインターネット配信されることになりました。去年はこの花まつりに関連したイベントが400以上も開催されたようですが、今年はコロナウイルスの影響で全体的に規模が縮小され開催されています。

花まつり(Feria de las flores)とは

花まつりは、花の生産が盛んなサンタエレナという村の農民たちが、老人や怪我人を背負って運ぶ為に使用されていたシジェタという椅子に花をくくりつけ、メデジンに花売りに来ていたという伝統がもとになっています。花まつりが初めて開催されたのは1957年。40人の農民が花飾りを背負い、サンタエレナからメデジンまでパレード行進したことが始まりでした。パレードは大成功に終わり、以降からメデジンの花まつりは年々大きく成長。今ではパレードだけでなく、各ジャンルの有名な歌手が集まりコンサートをしたり、クラッシックカーやダンスのパレードがあったりと、約10日間にわたって行われる大イベントとなっています。農民が背負って歩く花飾りの重さは50キロから大きいものは100キロを超えるものあるんだとか。その花飾りを担いで歩く人はシジェテロと呼ばれ、パレードを歩くシジェテロ達は、自分の作品を見せる為にその場で一周回ったり、歓声に答える為に帽子を振って挨拶をしたりします。その度に観客たちはワー!と盛り上がり、その声を力にシジェテロは歩き続けるのです。祭りの最後にはその年一番美しかった花飾りを決める為のコンクールも行われます。

世界中から観光客があつまる10日間

昔はローカルなイベントだった花まつりもコロンビアの経済発展にあわせてどんどん観光向けに進化してきました。去年の花まつりは26,186人もの海外からの観光客を集め、2290万ドルもの経済効果があったと言われています。祭りの間はホテル等の宿泊施設の80%が埋まってしまうという情報も目にしました。花と音楽で溢れる華やかなこの期間は、メデジンの経済にとっても大切な期間なのです。

今年はインターネット配信

メデジンの道路を封鎖されて行われる花のパレードは、花まつりの一番メインのイベントです。私は2018年に実際に見に行きましたが、ものすごい人でパレードに近づくことさえできませんでした。それほどたくさん人が押し寄せる通常開催では集団感染の可能性があるため、今年はパレードの様子は花まつりの特設ウェブサイトから配信されています。特設サイトでは、花飾りを担いで歩くシジェテロと呼ばれる人たちへのインタビュー動画や、短いドキュメンタリー動画なども観ることができます。毎年人気のクラッシックカーのパレードは今年は行われず、メデジンのいくつかのショッピングモールでの展示に変更されました。

また花を咲かそう

今年の花まつりは「また花を咲かそう(volveremos a florecer)」がテーマ。コロナウイルスの影響で3月からロックダウンをしていたコロンビア。週末は家族で過ごし、音楽をかけお酒を飲みながらみんなで踊るような明るい国民性のコロンビア人が、半年以上続いた外出禁止令で家の中で過ごす事を余儀なくされました。今回の花まつりはそんなコロンビア人たちを元気づける意味を込めているように感じます。花まつりは11月8日まで続くので、興味のあるかたはぜひ特設サイトからパレードを見てみてください!

 

Profile

著者プロフィール
松尾彩香

コーヒー農家を営む元OL。コーヒーを栽培する一方で、コーヒー農家の貧困や後継者不足問題、コロンビアでの生活についてSNSを通じて発信。朝の一杯のコーヒーに潜む裏話から、日本ではあまり報じられないコロンビアの情勢まで幅広くお伝えします。

ブログ: http://campesinita.com

Twitter: @maon_maon_maon

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