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ダイバーシティ先進国ベルギーから観る欧州 LGBTQI 事情

ひきりん|ベルギー

欧州では既に同性愛者の首脳が誕生している【中編】

EU加盟を目指すセルビア、ブルナビッチは首相として最適任

セルビアはEU加盟に向けて財政再建や外資の投資環境改善のために、規制緩和や制度改定など経済面で大胆な構造改革を進めている。また、EUが定める男女平等や少数者への権利を含む人権の尊重など、加盟にあたっての基本的な価値観の共有として重視。これらの条件をクリアして新加盟するためにも、ブルナビッチ氏の首相就任はキャリア面でも彼女自身の"素性"からも、セルビアの顔として現在のところ最適任と言えそうだ。あとは最も難題とされるコソボ(*文末脚注)との関係正常化が必須となり、彼女が解決に向けてどのようなアプローチをするのかEU各国の注目が注がれている。

ベルリンでドイツとの二国間関係、そしてセルビアのEU加盟、バルカン地域問題を話し合う
メルケル首相とブルナビッチ首相

ブルナビッチ首相の日本との外交

日本はセルビア、コソボ両方のEU加盟を他の旧ユーゴ諸国のモンテネグロ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、マケドニアと共に支援し、加盟が実現すれば日EU経済連携(日欧EPA)の下での安くて良質な労働力の供給先として、将来の日本企業の進出をも見込んでいる。その一環として、20181月には安倍首相が6ヶ国欧州歴訪(バルト三国及びバルカン半島三国)の中で1987年の中曽根元首相以来30年ぶりにセルビアにも訪れている。

ベオグラードに到着した安倍首相と昭恵夫人を出迎えるブルナビッチ首相。訪問国6ヶ国のうち、
唯一EU以外の国への訪問がセルビアだったと現地メディアが伝える。


ブルナビッチ首相も昨年10月の今上天皇陛下の即位礼正殿の儀に参列。その3日間の滞在中、安倍総理との会談に臨んでいる。



ベオグラード在住のテレビ取材リサーチャーの富永正明氏によれば、日本はバランスの取れた外交をこの地域で行なっているようだ。



また、日本の菅内閣同様、デジタル化とIT産業育成をトップ自ら進めており、今後両者の首脳会談が行われることがあれば、両内閣が強力に推し進める政策について共通の話題として会談が盛り上がる可能性もあるかもしれない。

安倍首相のセルビア訪問時にベオグラードにも拠点を持つ日本のIT企業が懇談会に招待されるほど。
「経済協力や投資の強化、特にIT産業やデジタル化の分野で」と本人自らツイート。


Profile

著者プロフィール
ひきりん

ブリュッセル在住ライター。1997年ドイツに渡り海外生活スタート、女性との同棲生活中にゲイであることを自覚、カミングアウトの末に3年間の関係にピリオドを打つ。一旦帰国するも10ヶ月足らずでベルギーへ。2011年に現在の相方と出逢い、15年シビル・ユニオンを経て、18年に同性婚し夫夫(ふうふ)生活を営み中。

ブログ:ヨーロッパ発 日欧ミドルGAYカップルのツレ連れ日記 

Twitter:@hiquirin

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