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NYで生きる!ワーキングマザーの視点

ベイリー弘恵|アメリカ

Ka-Na~植村花菜「トイレの神様」シンガーがNYで再出発!

©Ka-Na

2010年に「トイレの神様」を爆発的ヒットさせた植村花菜がNYで再びライブを行う。前回、彼女のNYライヴが行われたのは2019年1月で、今回と同じJoe's Pub。筆者はそれ以前にNYで行われたライヴに行き感動に涙したことがある。そのライヴの取材はこちら

パンデミック中はVISAの問題で日本に滞在していた彼女だが、ようやくアメリカ永住権(グリーンカード)を取得できたことで、2022年1月NYに帰ってきた現在日本に仕事で一時帰国中の忙しい中、オンライン取材にてお話をうかがった。

日本へはいつ戻られていたのですか?
2019年末からツアーとVISAの更新で日本へ戻っていたのですが、VISAを取得する前にパンデミックに突入してしまい、ほんの一カ月の一時帰国の予定がそのままNYに帰れず約2年間を日本で過ごしました。2020年は活動をする場がなく、7ヶ月くらい歌えない状況が続きました

2020年の夏の終わりごろから少しずつイベントが増えてきて、徐々に演奏する機会も増えていきました今回は4年ぶりのニューヨーク、そしてパンデミック以降はじめてのソロライヴになります。現在第二子を妊娠中なので、このライブ後の出産、子育てが落ち着くまでしばらく活動をお休みするため思い出のライヴになると思いますし本当に楽しみです!

アメリカ人ミュージシャンと演奏するのは、日本人ミュージシャンと演奏するのとはまた違いますし、その違いを楽しんでいただけるのもNYライブならでは。NYに住んでいる日本人の方たちが来てくださって、私の日本語の音楽を聴いていただけるチャンスはとても貴重でありがたいです。」

今回も、あの大ヒット曲「トイレの神様」を歌っていただけるのでしょうか?
「はい、もちろん歌います。ライヴでは、英語と日本語の歌を半々で歌う予定です。」

私事で恐縮なのですが、うちは家族持ち回りでトイレ掃除をします。次女の番が回ってきたときに、なかなか掃除してくれなくて。そういえば「トイレには神様がいるんだ」って教えてなかったな~なんて思って。花菜さんの歌を聴かせれば、わかりやすいかもって。アメリカ人にももっと「トイレの神様」の歌詞の意味を理解いただければと思うのですが。

「はい、随分前からトイレの神様の英語バージョンを制作することを考えています。そのためには日本語と英語ができるバイリンガルというだけでなく、歌詞は普通の文章とも違うので、音に言葉をのせるという作業も必要で。英語にメロディーをのせたときの違和感を感じさせない語彙力が必要になってきます。今、一緒にそのような作業をして下さる方を探しています。」

日本では小学校から自分たちで教室やトイレ掃除をするという慣習がありますが、子供たちが掃除を自分たちでやるということはアメリカには無いので、日本の慣習をうまく伝えられるといいですよね。大学のドーム(学生寮)でさえ、お掃除の業者の人がやってくれるそうです。

「ニューヨークの音楽学校で働いている友人がアメリカ人スタッフに「トイレの神様」を聴かせてくれて、内容を説明したことがあったのですが、『トイレを掃除したらいいことがあった。』という人がいたり、『トイレを掃除してみようと思った。』とトイレ掃除に興味をもってくれたようです。いいやり方があれば、アメリカ人にも伝わるのではないかと思っています。」

この音楽をNYで知ったのは、日本にいる母がヒットしている最中に教えてくれたからなのですが。歌はもちろん素晴らしいですし、「トイレの神様」の歌ができるまでのドラマも拝見し、とても感動しました。

「ドラマは、家族の絆というか、おばあちゃんとの絆のお話が中心でした。おばあちゃんとの関係が、思春期になってうまくいかなくなって。思春期って誰かに対して、うまく自分の気持を表現できない時期がありますよね。アメリカ人であっても日本人と同じように思春期があるわけで、生涯ず~っと仲良しな家族の方が少ないと思います。この曲は、世界の皆さんに共感してもらえるところがあると信じていますし、日本独特の文化が面白いって思ってもらえるといいなと思っています。」

今回のライヴでの意気込みは?
この秋に第二子の出産を控えていて、赤ちゃんが無事に生まれたらしばらく活動を休止するため、出産前最後の思い出のライヴにしたいと思っていますし、来てくださるお客様にとっても思い出に残るような特別なライヴにしたいです。ニューヨークでしか聴けないアメリカ人ミュージシャンとの特別なサウンドも楽しみにしていてください。トイレの神様はもちろん、既存の人気の曲や、新曲、洋楽のカバーも演奏する予定です。」

[詳細]

[題名] Ka-Naコンサート
[アーティスト] Ka-Na (植村花菜)
[メンバー] Ka-Na (vocal, guitar), Patrick Firth (piano), Chris Biesterfeldt (guitar), Michael Visceglia (bass), Jason Gianni (drums)
[日程] 2023年9月11日(月)
[開場] 6:00pm
[開演] 7:00pm
[会場] Joe's Pub
[住所] 425 Lafayette Street, New York NY 10003
[電話] (212) 539-8500
[入場料] $25.00
[購入先] https://publictheater.org/productions/joes-pub/2023/k/ka-na/


Ka-Na.jpg

©Ka-Na

【プロフィール】8歳の時、映画『サウンド・オブ・ミュージック』を観て、歌手になる事を決意。19歳でギターと作詞・作曲を始め、2週間後にはオリジナル曲を完成させ、路上ライブを行う。2002年、大阪で開催された「ザ・ストリートミュージシャン・グランプリ'02」で1200組の中からグランプリを獲得し、2005年5月に「大切な人」でメジャーデビュー。

2010年3月に発表した「トイレの神様」が、各チャートを賑わすロングヒットを記録。ドラマ、小説、絵本化される社会現象となり、日本レコード大賞の優秀作品賞と作詩賞のダブル受賞、NHK紅白歌合戦の初出場も果たした。

2012年米国を単独横断。2016年末にNYへ移住。翌年、ワシントンDC、シアトル、NYではカーネギーホールにも出演した。2019年にはスティーブ・アダボ(スザンヌ・ヴェガ)を共同プロデューサー、アリ・ヘストを迎え英語曲を中心に7曲入りEP「Happiness」リリース。パンデミック後、初となるニューヨークでのライブをジョーズパブで行う。

[Ka-Na: Website/SNS]
- Ka-Na: http://www.Ka-Na.us
- Blog: https://ameblo.jp/uemurakana
- Instagram: @KaNaJpop
- Twitter: @KaNaJpop
- Facebook: KaNaJpop

[CATCH US PERFORMING ARTS (CUPA) は2018年9月1日に501(C)(3)米国法人として発足、日本をキーワードに若手育成、アーティスト支援を目的とし、文化、芸術、エンターテイメントを通して、日米交流と、より良い社会作りを目指す。ニューヨークを中心にパフォーマンスイベント、ワークショップ、レクチャーを行い、コロナ渦中も、アーティストの為の英語発音矯正」「アーティストの為のVISAセミナー」「全米シニアの為のオンライン日本演芸シリーズ」などオンラインで活動を継続。21年からは有観客のイベントを再開、22年にはGALA、東日本大震災メモリアルプロジェクト映画「最後の乗客」、23年は若手ダンサーと共にダンスショーケース「クパダン」を開催している。

+++ お問い合わせ ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
連絡先: 河野洋 Mar Creation, Inc. 電話:917-400-9362
Email: contact@marcreation.com   Website:  www.marcreation.com
Ka-Naマネジメント:Hanana Records, Inc.

 

Profile

著者プロフィール
ベイリー弘恵

NY移住後にITの仕事につきアメリカ永住権を取得。趣味として始めたホームページ「ハーレム日記」が人気となり出版、ITサポートの仕事を続けながら、ライターとして日本の雑誌や新聞、ウェブほか、メディアにも投稿。NY1page.com LLC代表としてNYで活躍する日本人アーティストをサポートするためのサイトを運営している。

NY在住の日本人エンターテイナーを応援するサイト:NY1page.com

ブログ:NYで生きる!ベイリー弘恵の爆笑コラム

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