「水爆弾」の恐怖...規模は「三峡ダムの3倍」、中国「巨大ダム計画」が国境紛争の「武器」に
Mega-Dam Power Move
しかし、インディア・トゥデー誌がインドの水資源省に情報公開請求をしたところ、中国は22年以降、河川データをインドと共有していないことが明らかになった。両国は02 年にデータに関する協定を締結している。
下流で雨期に干ばつも
東南アジアのメコン川流域における中国の「水政治」の例を見れば、インドの懸念も分かる。
米ワシントンのシンクタンク、スティムソン・センターの20年の報告書によると、中国のダムはメコン川上流で雨期の流量をほぼ完全に遮断しており、下流域で雨期の干ばつが増加傾向にあることは、「中国が乾期に放水して雨期に流量を制限するパターンと密接に連動している」。
マナスは、インドやバングラデシュが主導して南アジア版メコン川委員会のような地域機関を設立し、水利権の交渉をすることを提案している。
1995年に発足したメコン川委員会はカンボジア、ラオス、タイ、ベトナムで構成され水資源を管理しているが、法的拘束力は弱い。





