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国連で露わになったアメリカの孤立...和平仲介のはずが戦火拡大で世界が見切り

2025年9月25日(木)12時25分

アクシオスによると、トランプ氏はハマスを関与させない戦後のガザ統治案を提示し、治安維持のためにアラブ・イスラム諸国に対して軍隊派遣に同意するよう求める予定だと見込まれるという。

トランプ氏は時としてネタニヤフ氏の戦争遂行対応に不満を示したが、23日の国連演説でイスラエルに対する強力な支持を後退させたり、他国のパレスチナ国家承認に影響されたりすることはないと明確に述べた。


 

フランス、英国、カナダ、オーストラリアやその他の国はパレスチナの国家承認が「二国家解決」の可能性を維持し、ガザ戦争の終結に役立つと主張している。

国連で演説した各国首脳はトランプ氏を直接的に非難しなかったが、専門家の一部は米大統領への明確なメッセージがあったと見ている。

米国はイスラエルの主要な武器供給国であり、歴史的に国連やその他の国際機関で外交的な盾となってきた。米国は先週、ガザの即時・無条件・恒久的停戦を求める安保理の決議案に拒否権を行使した。

どれだけ多くの国がパレスチナの独立を承認しても、国連に完全に加盟するために安保理の承認が必要であり、米国が拒否権を持っているのだ。

アブラハム合意は危機に直面か

それでも一部の専門家はネタニヤフ氏が29日、トランプ氏の大統領再就任後で4度目となる訪米をする際、トランプ氏の忍耐が尽きる可能性を排除していない。

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