最新記事
経営

【ハーバードが学ぶ日本企業】大企業の強みと日本らしさで社会を変える――アバターインが見据える未来【note限定公開記事】

Avatar Robots, the Next Standard

2025年9月25日(木)18時45分
安藤智彦(ライター)
AIロボティクスで社会課題の解決を目指すアバターインの深堀昂CEO

AIロボティクスによる社会課題の解決を目指す深堀 COURTESY OF AVATARIN

<ハーバード事例化でも注目のANA発スタートアップ。「おもてなしAI」で現場に根差す価値をどう広げるのか――>


▼目次
1.ANA発スタートアップ、コロナ禍で可視化されたアバターの価値
2.世界20カ国超が集う開発現場と、事例化の効果

アバターロボットを開発・販売するスタートアップ、avatarin(アバターイン)。米ハーバード・ビジネススクールの事例化や、大企業との実装連携を背景に、世界20数カ国からエンジニアが集う注目企業だ。

その起点はANA社内からの起業承認と、コロナ禍で浮き彫りになった遠隔医療や見守りのニーズにあった。

社会課題解決を掲げる深堀昂CEOに、事業の現在地とこれからを聞いた。

◇ ◇ ◇


──改めて起業までを振り返ってどうか。

2008年に新卒でANAに入社したが、その頃は社内でのスタートアップ立ち上げの前例がなく、新規事業への支援体制は乏しかった。

物理的に人と物を運ぶ航空事業とは真逆のアバターや、AIロボティクスはとりわけ理解されにくい分野だったと思う。

16年にXプライズ財団(月面探査コンテストなどで知られる米非営利組織)主催のコンペティションで、私のアイデアがグランプリとなったことで風向きが大きく変わった。

20年初頭に社内で起業が承認された直後、新型コロナウイルスのパンデミックが発生したが、離れた場所からの医療回診や家族の見守りなどアバターロボットの提供価値が分かりやすく発揮されることになり、事業にとっては時宜を得た形になったと感じている。

──大企業内で起業することの意味は?

◇ ◇ ◇

記事の続きはメディアプラットフォーム「note」のニューズウィーク日本版公式アカウントで公開しています。

【note限定公開記事】【ハーバードが学ぶ日本企業】大企業の強みと日本らしさで社会を変える――アバターインが見据える未来


ニューズウィーク日本版「note」公式アカウント開設のお知らせ

公式サイトで日々公開している無料記事とは異なり、noteでは定期購読会員向けにより選び抜いた国際記事を安定して、継続的に届けていく仕組みを整えています。翻訳記事についても、速報性よりも「読んで深く理解できること」に重きを置いたラインナップを選定。一人でも多くの方に、時間をかけて読む価値のある国際情報を、信頼できる形でお届けしたいと考えています。

ニューズウィーク日本版 世界最高の投手
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年11月18日号(11月11日発売)は「世界最高の投手」特集。[保存版]日本最高の投手がMLB最高の投手に―― 全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の2025年

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米FAA、主要空港の減便6%に 管制官不足が改善

ワールド

インド、輸出業者へ51億ドル支援 米関税で打撃

ビジネス

長期金利急騰、例外的なら「機動的に国債買い入れ増額

ワールド

ルビオ氏、米軍のカリブ海攻撃巡る欧州の批判に反論 
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    ファン激怒...『スター・ウォーズ』人気キャラの続編をディズニーが中止に、5000人超の「怒りの署名活動」に発展
  • 4
    炎天下や寒空の下で何時間も立ちっぱなし......労働…
  • 5
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 6
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 7
    ついに開館した「大エジプト博物館」の展示内容とは…
  • 8
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 9
    冬ごもりを忘れたクマが来る――「穴持たず」が引き起…
  • 10
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 4
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 10
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 10
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中