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国境を閉鎖し、「観光客の出国」も禁止に...タイがカンボジアに「喧嘩をふっかけた」理由

Spiraling Clash

2025年7月3日(木)15時14分
セバスチャン・ストランジオ(ディプロマット誌)

どちらも譲歩できない

今回の新たな国境対策は、ペートンタン政権が危機に直面している最中に発表された。

5月末の軍の衝突を受けてペートンタンは6月15日、カンボジアで今も強い影響力を持つフン・セン前首相と電話で協議。その音声が18日に流出した。彼女はフン・センとの会話で、国境付近を管轄するタイ軍司令官は自身の政敵側だと非難していた。


国内でペートンタンの退陣を求める声が高まり、保守系の「タイ誇り党」が連立政権から離脱。ペートンタンは国境問題で強硬に出ざるを得なくなったという見方もある。

国際犯罪対策という主張にも疑問が生じる。明確な証拠があるなら、タイ政府はなぜもっと早く動かなかったのか。犯罪よりカンボジアとの良好な2国間関係を優先していたのか、あるいはそもそも深刻に捉えていなかったのか。

いずれにせよ、両国は出口の見えない報復の連鎖に陥っているようだ。カンボジアは23日にタイからの燃料とガスの輸入を停止し、自国側の国境検問所を閉鎖した。

フン・マネット首相は、タイが一方的に国境を閉じたのだから一方的に再開するべきだと語り、「ボールはそちら側にある」と強調した。

フン・マネットはさらに、タイの政治家が国境紛争や経済的な優位性を国内政治の道具にしていると非難した。「私たちは忍耐強く、混乱の火が国内にまで燃え広がらないように努めてきた。しかし、タイは一線を越えた。彼らは私たちの兵士を殺害した」

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