ゴミ袋の中にいた...顎を折られた犬と涙の出会い

最初に袋を開けたときは、何が入っているか分からなかったという。「最初は犬かモルモットか何か分からなかったけど、もう1枚の袋の中で動いているのが見えたから、慎重に切り開いたんだ。そしたら血を流した顎の老犬が出てきて、まさに最悪の事態だった」

「全身が尿で濡れていて、とりあえず家に連れて帰って、きれいにしてあげてから報告しようと思った」と語った。

ところが、たった2ブロック歩いただけで、状況は急変した。

「家までの短い道のりの中で痙攣を起こしたんだ。私はその場で犬を抱えて待ち、婚約者がタオルを取りに家まで走ってくれた。それから車を呼んでERに直行した」

動物病院に到着すると、2人は厳しい選択を迫られた。診察した獣医からは、治療費が非常に高額になると伝えられた。

「その場で選択を迫られたの。私たちが引き取り、すべての費用を負担するか、それとも獣医さんに権利を譲って治療を任せるか。過去に自分の保護犬を治療してくれた獣医さんだったから、信頼して彼に任せることにした」

トンによれば、治療費は2万〜5万ドル（約300万〜750万円）にのぼる見込みで、若いカップルにとっては到底負担できる額ではなかった。