犬があなたを親だと思っている？ 愛情を感じている犬が飼い主に見せる「4つのサイン」とは

次にオモチャを持ってくる行動だが、スペリーによると、これについてはいくつかの理由が考えられる。「一緒に遊んで」と訴えている場合もあるし、飼い主との絆を深めるために持ってくる場合もある。

犬は興奮しすぎるかストレスを感じると、気分を落ち着かせるためにこうした行動を取ることがある。特に猟犬は狩りの獲物の代わりにオモチャを飼い主に届けると、気持ちが落ち着くようだ。群れの仲間に見せびらかすようなつもりで、自分の「宝物」を持ってくる犬もいる。

「わが子同然」の愛情を

3つ目の顔をなめる行動は、犬の行動のうち最も誤解されている行動の1つだと、スペリーは言う。飼い主は愛情表現と思いがちだが、状況によりいろいろな解釈が成り立つ。相手を怖がっているときには服従を示すジェスチャーともなるし、相手の注意を引こうとしている場合もあれば、ストレス解消のためのしぐさとも考えられるとスペリーは言う。唇をなめる、尻尾を巻く、歩き回るといった行動を伴う場合は、不安や不快感の表れかもしれない。

4つ目の添い寝はどうか。サウスフロリダ大学の統合生物学者デビー・キャシルによると、社会的動物である犬にとって、飼い主一家は自分が属す群れのようなものだ。

だから睡眠時など無防備になるときには、群れの仲間の中でも一番頼りになる存在のそばにいようとする。雷鳴がとどろいているときや旅行中などは、なおさらだ。人間もペットと一緒に寝ることでぬくもりや安心感を得られるのは周知のとおり。