米5月モノの貿易赤字、11.1%増の966億ドル 輸出減により拡大=商務省

米商務省が26日発表した5月の財(モノ)の貿易収支(季節調整済み)は赤字が11.1%増の966億ドルとなった。写真はジョージア州のサバンナ港で5月撮影(2025年 ロイター/Alyssa Pointer)
[ワシントン 26日 ロイター] - 米商務省が26日発表した5月の財(モノ)の貿易収支(季節調整済み)は赤字が11.1%増の966億ドルとなった。輸出の減少により拡大したものの、輸入の流入減を背景に第2・四半期の国内総生産(GDP)に貿易が大きく寄与する公算が大きい。
モノの輸出は97億ドル減の1792億ドルとなった。モノの輸入は2758億ドルとほぼ横ばいとなった。
トランプ米大統領の包括的な関税措置の発動前に、企業が前倒しで商品輸入に動いたことによる輸入の急増により、第1・四半期のモノの貿易赤字は過去最高を記録、同期間におけるGDPの前期比年率0.5%減の大部分を占めた。
アトランタ連邦準備銀行は、今四半期のGDP成長率が3.4%に加速すると予測。ただ、輸入の変動を考慮すると、予想されるGDPの回復を経済力の強さの兆候として解釈すべきではないとエコノミストらは警告している。