ネタニヤフ首相、イランとの戦争で「和平の機会拡大」

イスラエルのネタニヤフ首相は26日、イランに対する勝利は和平協定への新たな機会につながるとの考えを示し、イスラエルはそれを無駄にしてはならないと述べた。5月撮影(2025年 ロイター/Ronen Zvulun)
[26日 ロイター] - イスラエルのネタニヤフ首相は26日、イスラエルとイランとの戦争の結果、和平に向けた新たな機会がもたらされているとし、イスラエルはこれを無駄にしてはならないと述べた。
ネタニヤフ氏は「今回の(イランに対する)勝利で和平協定に向けた機会が大きく拡大された」とし、「パレスチナ自治区で拘束されている人質の解放とイスラム組織ハマスの打倒と並び、逃してはならない機会の窓が開いている。一日たりとも無駄にすることはできない」と述べた。
イスラエル・ハヨム紙はこの日、匿名の関係筋の話として、ネタニヤフ首相とトランプ米大統領が今週に実施した電話会談で、ガザでの戦争を2週間以内に終結させることで合意したと報道。この合意には、イスラエルと一部のアラブの国が国交を結んだ「アブラハム合意」をサウジアラビアとシリアに拡大することも含まれている可能性があるという。
イスラエル首相府はこの報道についてコメントを控えている。
トランプ米政権のウィトコフ中東担当特使は25日、CNBCに対し、イランとの包括的和平合意に期待しているとした上で、アブラハム合意に関連する国々を巡り大きな発表がある可能性があると示唆した。